はちま起稿を買収したDMM、元管理人・清水氏ら主要メンバーを雇用しステマ関与か 取材に対し隠蔽工作も(1/5 ページ)
編集部では12月上旬から情報を収集、12月中旬にはDMM.comおよびはちま起稿、清水鉄平氏に取材を試みていました。
DeNAの「WELQ」問題をはじめ、キュレーションサイト(まとめサイト)が問題視されるなか、まとめサイト最大手の1つ「はちま起稿」を、動画配信サービスなどで知られるDMM.comが運営していたことが分かりました(関連記事)。
インターネット上では以前から「はちま起稿のIPアドレスを調べるとDMM.comラボの名前と住所が出てくる」「DMM.comのサービスが落ちるとなぜかはちま起稿も落ちる」など、両者の関連を疑う声がありましたが、これがあらためて証明された形となります。DMM.comが買収していたのは2016年1月から同年10月までで、現在は株式会社インサイトに売却済みと発表されています。
はちま起稿についてはこれまで、無断転載(著作権侵害)を筆頭に、ステルスマーケティング疑惑、偏向報道、デマ拡散など多くの問題が指摘されていました。特定の期間とは言え、こうした「問題のあるサイト」を、DMM.comという「企業」が買収し、運営していたとなると、企業としてのコンプライアンスが疑われるだけでなく、さらには組織的なステルスマーケティングの可能性も浮上してきます。また、これまでは「個人サイトだから」という理由で見逃されてきた(泣き寝入りせざるを得なかった)数々の問題の矛先が、DMM.comおよびインサイトに一気に向けられる可能性もあります。
ねとらぼ編集部では12月上旬ごろからネット上で両者の関係について調査しており、寄せられた情報をもとに、DMM.comおよびはちま起稿、元管理人・清水鉄平氏の三者に取材を試みていました。
以下、編集部が現在把握しているDMM.comとはちま起稿の関係と、取材に対する3者の対応、今後DMM.comが問われるであろう問題点などについてまとめます。
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