ニュース
「そりゃあもう嫉妬心ムラムラですよ」 富野由悠季、「この世界の片隅」片渕監督と対談し本音を語る
片渕監督との対談番組で絶賛。作品論や戦争論も。
advertisement
「そりゃあもう嫉妬心ムラムラですよ(笑)」――「機動戦士ガンダム」シリーズで知られる富野由悠季監督が、公開中のアニメ映画「この世界の片隅に」を絶賛しています。
文化放送のオンデマンド配信サイト「AG-ON Premium」(本オープンは3月17日)がプレオープン記念で企画した前後編の対談番組で「この世界の片隅に」の片渕須直監督と対談した富野監督。
富野監督は、「2時間超えの作品なのに立って見ているという苦痛を感じなかった。悔しいけど出来のいい映画。そりゃあもう嫉妬心ムラムラですよ(笑)。自分で作りたいと思った」と作品を高く評価。さらに富野監督ならではの作品論、技術面を語っています。
advertisement
3月10日から配信予定の後編では、「この世界の片隅に」における“戦争”の描き方に話が展開。片渕監督は「すずさんは日常生活を営んでいたはずだったのに、何に追い詰められて“戦争をする側”の意識に至ってしまったのか。(中略)戦争は何が罪かというと、昨日まで普通の市民だった人が徴兵されて兵隊になるわけですね。そうやって人が本来犯すべきではない罪を背負わされたり、あるいは罪でもないのに罪悪感を背負わされたりする。そういう末に、すずさんは『私は戦っているのだ』という意識に至ってしまう」と、作品の人物造形に関わる詳細な解説を語っているのだそう。
同じく戦争をテーマとしたアニメの先駆である「ガンダム」を生んだ富野監督が片淵監督の考えにどう絡むのか、熱い対談となりそうです。
(ADAKEN)
関連記事
「この世界の片隅に」最終完成前バージョンを青森の劇場が配給元の手違いで上映
ある意味レア。返金や完成版を見ることができる対応。映画「この世界の片隅に」 観客動員130万人越えで“すずさん”からの「ありがとう」動画を公開
「こんなウチじゃけど、これからも、もっとようけの人にお会いできるんを楽しみにしとります」「この世界の片隅に」の片渕監督が一部地域での聖地巡礼自粛を呼び掛け 「そこは観光地ではないのです」
近年盛り上がりを見せる聖地巡礼ですが、騒音などの問題も。映画「この世界の片隅に」幻の30分拡張版が製作決定か プロデューサーが“さりげなく”ツイート
興行収入10億円突破したら作ると明言していました。「この世界の片隅に」の作者が描いた至高の百合漫画「街角花だより」
名作ぞろいのこうの史代ワールドへ。星井七億の連載「ネットは1日25時間」。富野由悠季監督がNHKラジオ「文化講演会」に出演 作品に対する考え方、続けるパワーなど“仕事力”について語る
富野監督「次の世代を意識すれば、仕事力がつく」キャストもゲストも死にすぎだろ! Twitterハッシュタグ「トミノテーマパークを妄想する」で平和が危ない
戦争の過酷さを忠実に再現した地獄のテーマパーク。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.