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「フリーブックス」が突然の閉鎖 「ONE PIECE」や「キングダム」など著作物の違法アップロードが問題視

ここ数日になって、著作物が大量に無断投稿されているとして非難の声を集めていました。

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 著作物の無断投稿が問題視されていたファイル投稿共有サイト「Free Books(フリーブックス)」が、5月3日15時ごろに閉鎖しました。トップページでは「当サイトは閉鎖致しました。短い間では御座いましたが皆様ありがとうございました」とコメントを掲出しています。

閉鎖を発表する「Free Books」トップページ

 「Free Books」は「自作の漫画コミック・雑誌・同人誌・小説を自由に投稿し皆で共有&読み放題にできる」サイト。利用者が電子書籍をアップロードし、サイトにアクセスした人は誰でも会員登録なし・広告なしで無料で読める仕組みになっていました。インタフェースもスマホ画面ではタップやスワイプでページをめくれる、既存の電子書籍アプリとほぼ変わらぬ仕様です。

閉鎖前の「Free Books」のサイト画面

 しかし“自作の”とうたいながら、実際には出版社や個人クリエイターの著作物が無断で大量にアップロードされ、運営側もこれを見逃す無法地帯となっていました。例えば漫画だと、「ONE PIECE」(尾田栄一郎)や「進撃の巨人」(諫山創)、「キングダム」(原泰久)といった人気作品など。Googleには「Free Books」内のURLの削除を求める数がここ5カ月で3万件を超え、そのうち99.3%が問題ありとして削除されています。

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「Free Books」のドメインに関するGoogle「透明性レポート」。昨年12月23日から今年5月2日までで、削除がリクエストされたURLは約3.1万件
「フリーブックス」のツイート数の分析グラフ。ここ数日で急増した

 ネットではここ数日間で「Free Books」の違法性を問題視する声が激増。公式サイトでは4月30日、サイトに不具合が発生しているとのお知らせが表示され、5月1日には「サイトに対するアタックを受けており、断続的にページが表示されない状態が続いておりましたが、現在は改善され徐々に表示されております」と一時的な復旧を発表していました。

 3日未明にまた「現在メンテナンス中のためビューワー機能が仕様(原文ママ)できない状態です」「引き続き全力で対策に努めておりますので、復旧までの間しばらくお待ちください」と告知し、基本サービスは利用できるようになっていましたが、15時ごろに閉鎖を発表。特に理由については触れていません。

黒木貴啓

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