ヘルスケア大学、未確認の参画医師情報を一時非掲載に 一時は参画医師5000人以上とも
今後は参画医師の減少が見込まれる。
医療情報サイト「ヘルスケア大学」を運営するリッチメディアが6月10日、未確認の全ての医師情報を一時非掲載とすると発表しました。
参画医師5000人以上と謳い、WELQ騒動以降最も注目を集めてきた医療情報サイト「ヘルスケア大学」。個人投資家で作家の山本一郎さんがYahoo!ニュース個人で書いた「健康情報サイトの闇 『ヘルスケア大学』であの「WELQ」を越えるトンデモ案件発覚か?」という記事は特に話題となり、監修医師が無断登録されているのではとの疑惑が注目を集めました。
疑惑が渦巻く中、リッチメディアは5月10日に「ヘルスケア大学に対するWebメディア上での疑義に関してのご報告と今後の取り組み」とするリリースを発表。無断で医師の名前や写真を使用しているのではとする疑惑については、「事実ではございません」と真っ向から否定。医師もしくは医療機関と契約を締結していると説明していました。
その後も各メディアが「医師本人が知らぬ間にヘルスケア大学に登録されている」と報じたことから6月2日には、「ご協力いただいている医師・医療機関の皆さまに、再度、ご協力を賜われるかどうかの確認をさせていただくことといたしました」と発表。
6月9日に、全ての医師の意向が確認できるまでは未確認の医師情報を一時非掲載にすることを明かした他、医療・健康領域に関する記事コンテンツやその他の情報について安心して利用してもらうことを目的とした「医療・健康情報の信頼性向上プロジェクト(仮)」の対応が進んでいることを報告しました。
今後、参画医師の減少が見込まれるとのことですが、6月10日時点(記事執筆時点)の参画医師の数は3469人となっています。
(Kikka)
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