ニュース

子ヒョウに乳を与える雌ライオン タンザニアの保護区で生まれた世にも珍しい母子関係

子ヒョウの成長につれて関係は続かなくなるだろうと、専門家は悲観的。

advertisement

 雌ライオンがヒョウの子に乳を与える珍しい様子が、タンザニアの保護区で撮影されました。撮影した保護団体・Pantheraが、Facebookで公開しています。

異種間の看護は、大型のネコ科ではごく珍しいことだそうです(Panthera公式Facebookより)

 ライオンは保護区で「Nosikitok」と名付けられた5歳の個体。6月に自分の子を生んだことが確認されていましたが、どのようないきさつで子ヒョウを世話することになったのか、子ヒョウの本来の親はどこにいるのかといった事情は分からないとのことです。

子ヒョウがどこから来たのかは不明(Panthera公式Facebookより)

 同団体責任者のルーク博士は公式ブログで、ライオンとヒョウは育児期間が似ているため、出産後だったNosikitokの母性本能が子ヒョウに注がれたと考察。彼女が自身の子を失い、発見した子ヒョウを代わりに育てるようになった可能性もあるとしています。

advertisement
ほほえましい様子の陰には、悲しい事情があるのかもしれません(Panthera公式Facebookより)

 ただ、この珍しい母子関係の今後については悲観的。ライオンは外見とうなり声で子を識別し複雑な社会を築くため、異質なヒョウはいずれ殺される可能性があると述べています。また、仮にヒョウが生き延びて成長したとしても群れにはなじまず、本能的に孤独な道を行くだろうと予測しています。

行く末には険しい道が待っていそうですが、無事に育ってほしい(Panthera公式Facebookより)

(沓澤真二)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. 「懐かしい」 ハードオフで“30年前のPC”を購入→Windows 95をインストールしたら“驚きの結果”に!
  4. 「靴下屋」運営のタビオ、SNSアカウント炎上を受け「不適切投稿に関するお詫び」発表 「破れないストッキング」についてのやりとりが発端
  5. 餓死寸前でうなり声を上げていた野犬を保護→“6年後の姿”が大きな話題に! さらに2年後の現在を飼い主に聞いた
  6. 毛糸でフリルをたくさん編んでいくと…… ため息がもれるほどかわいい“まるで天使”なアイテムに「一目惚れしてしまいました」「うちの子に作りたい!」
  7. 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  8. 放置された池でレアな魚を狙っていた親子に、想定外の事態 目にしたショッキングな光景に悲しむ声が続々
  9. 脱北した女性たちが初めて“日本のお寿司”を食べたら…… 胸がつまる現実に考えさせられる 「泣いてしまった」「心打たれました」
  10. “プラスチックのスプーン”を切ってどんどんつなげていくと…… 完成した“まさかのもの”が「傑作」と200万再生【海外】