やっぱり皆自分じゃ履きたくないのか!? 股間をたたくと“チーン”のウェアラブル電子楽器が資金集めで苦戦中
皆「チーン」したくないの?
股間をたたくことで「チーン」と音を奏でられる電子楽器「Banggos」(関連記事)が、出資の募集を開始して約20日が経過しました。募集期間も残り約10日となり、目標額を達成したかなーと思い出資を募集していたクラウドファンディングサイトのKickstarterとCAMPFIREを見てみたところ、現在達成率は25%程度。あっるぇー!?
紹介記事は5000RTされるほどの反響だったのに、この状況。これは……絶対におかしい……何かがあったに、違いない……。ていうか、やっぱり皆このデザインと方向性では自分で演奏しようとは思えないのでしょうか。あんなに楽しそうなのに。
というわけで、作者であるかおりんぐマシンさん(@kaoringmachine)に現在の状況についてのお話を聞いてみました。
「高い」の声多く
現在寄せられている声として多いのが、「値段が高い」というもの。クラウドファンディングの「CAMPFIRE」では1万480円からとなっているのですが、この出資額がネックとなっているようです。
「Banggos」はもともと高機能でさまざまな音を奏でられる「楽器」として作成しましたが、見た目や音的におもちゃとして見られてしまっているもよう。おもちゃとしてみた場合、確かに1万円は少々手が出しづらいかもしれません。そこで現在、機能を削りパーティーグッズのように使える廉価版の制作を視野に入れているとのこと。
また、出資が集まらなかったら大量生産はできませんが、小規模でも販売を考えているそうです。ただし、クラウドファンディングでは原価率90%以上なので、以降はかなり値上がりする予定です。
“究極の一発屋”を作りたい
「Banggos」はもともと、「“究極の一発屋”を作ろう」と制作を始めたものだったそうです。というのも、かおりんぐマシンさんは、「最近のウェアラブル端末や電子楽器はあまり着たくなるほどの面白いものや一発屋の域を出るものがないなー」と思っていたとのこと。そこで、究極のアンチテーゼとして「これでウェアラブル楽器の文化を終わらせよう!」と完成したのが「Banggos」でした。
そのため、本来はただのアート作品で終わるはずでしたが、現在は製品販売まで持っていくことが目標となっています。小規模でも販売を考えているのは、この新しい目標があるため。なかなか熱い話です。
音楽の可能性を知ってもらいたい
「『Banggos』を見て、あっ音楽ってまだまだたくさんの可能性があるんだと思ってもらえればと思います。音楽ってただ演奏うまい人が既存の楽器鳴らしてるだけじゃないんだよ。もっと音楽って自由なんだよ」と語るかおりんぐマシンさん。また、「『Banggos』が出資ダメっぽくても、次の作品どんどん作っちゃうよ!」と意気込みを語ってくれました。
既に開発はほぼ完了し、大量生産へのGO待ちとなっているという「Banggos」。「出資したいけどクラウドファンディングって英語だしよく分からない」という人もいるかもしれませんが、「CAMPFIRE」は日本人向けなので簡単に使えます。実現してほしいという熱い思いと股間をお持ちの方は、こちらを利用してみてください。
取りあえず持っていれば一発芸などで滑り知らずになれそうな「Banggos」は、日本でこそ求められている1品なのかもしれません。
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