VALU、ヒカル“売り逃げ”への関与否定　「そのような事実ない」

　VALUは9月4日、YouTuberのヒカルさんが同日投稿した動画内に、「利用者や世間の皆様に対して誤解を与えかねない不適切な点」があったとして、サイトでコメントを発表しました。

　ヒカルさんは9月4日、YouTubeに動画を投稿し、一連の“売り逃げ”騒動を巡る炎上について謝罪（関連記事／全文書き起こし）。その中で、企画のかなり初期から「VALUと密につながっている人」が2人、さらにVAZ（ヒカルさんの所属会社）の従業員も1人、アドバイザーのような形で関わっていたと説明していました。事実であれば、VALU側も今回の売り逃げに少なからず関わっていたということになります。

　しかし、VALUはこれに対し「『VALUがヒカル氏らまたはVAZ社に対して企画を持ち込んだ』という事実があったかのように誤解され得る発言がありましたが、そのような事実はありません」と否定。VAZ側から「VALUに人気YouTuberをアサインできないか」と事前に相談があり、VALUの仕組みを説明したり、優待の内容について議論したりしたのは事実であるとしつつも、大量売却やTwitterでの発言などについては一切関知も関与もしていないとのことでした。また、ヒカルさんらと直接やりとりしたことはなく、連絡は全てVAZの関係者としか行っていなかったことも明らかにしています。

　またヒカルさんの動画では、「VALUが当初からこの企画に関わっていたのは事実で、最初に設定した優待は消すことができないはずですが、消すことができたのはVALUに頼んで消してもらったから」との説明がありましたが、これについても「当社がヒカル氏の設定した優待を削除した事実はございません」と否定。優待について、確かにVAZ側から削除依頼はあったものの、VALU側は優待を無効化するために優待の期日を変更する対応を行っただけで、これは他の利用者から同様の依頼があった場合と同様の対応であると説明しました。

　現状では両者の言い分がそれぞれ異なっており、新たな材料が出てこないかぎりは、どちらが正しいか断定するのは難しそうです。今後あらためて経緯の調査・発表をする予定があるかなど、さらなる詳細については現在、VALU側に問い合わせ中です。