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未来のバイクは「倒れない」「転ばない」「シャキーンと変形する!?」 東京モーターショー2017のワクワクする近未来バイクまとめ(3/4 ページ)

東京モーターショー2017で展示されていたワクワクする近未来バイクを一挙に紹介。みんな乗ってみたい。

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ヤマハ発動機

 ヤマハ発動機も“倒れない”バイク「MOTOROiD(モトロイド)」を公開し、来場者の注目を集めていました。MOTOROiDは、バイク自身が知能を持ってライダーとコミュニケーションを取るという「知能化技術」の概念検証のために開発されたコンセプトモデルです。

 まず搭載されるAIがライダーの顔や状況を識別して反応します。そして、「AMCES」と呼ばれる自律バランス制御機能を備え、停車時も自立して倒れません。それどころか、スタンドで支えられた状態から自分で起き上がることもできます。ライダーの到着を認識してスイッと自分で起き上がるさまは、生き物というか何というか、よくしつけられた愛犬のよう。いとおしささえ感じてくるほどです。

AIによる知能化技術を内蔵した「MOTOROiD」
自律制御機能を備える「MOTOROiD」。ホンダのRiding Assist-eに対し、MOTOROiDは後輪もぐいぐい動かしてバランスを取っています(YouTube/ヤマハ発動機公式チャンネル)

 もう1つは、「既存のバイクを操縦するロボット」。本来、人が操縦する乗りものであるオートバイに、ロボットが乗って操縦したら人間に勝てるのか? という野心的なチャレンジを具現化ししつつあるヒト型自律ライディングロボット「MOTOBOT」も必見の展示です。

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 今回展示されたMOTOBOTは「Ver.2」です。前回の東京モーターショー2015で公開されたVer.1は「最高時速100キロの直線走行」「スラローム走行」「旋回走行」を実現しましたが、Ver.2では「最高時速200キロ」に加えて、MotoGPのトップレーサーである「バレンティーノ・ロッシ選手とバトルする」までに進化しました。ロッシ選手とバトルできるくらいということは、もう一般ライダーより速いということですね……。ここまで進んでいるとは驚きです。

ヒト型ライディングロボット「MOTOBOT Ver.2」
MOTOBOT Episode 3: Racing the Clock 挑戦(YouTube/ヤマハ発動機公式チャンネル)

 このほか、ヤマハ独自の「LMW(リーニングマルチホイール)」を採用した“楽しそう”なコンセプトモデルもまとめて公開されました。まずは前輪2つ後輪1つの「NIKEN(二剣)」。左右の車輪それぞれに備わった2本ずつのフロントフォーク、獲物を狙う動物のようなフロントマスクが迫力です。LMWのコンセプトから派生した四輪車「MWC-4」も見ただけでワクワクします。四輪車でありながら、グワッと傾いて走る姿が独創的です。最後に、現代版ローラースルーGOGOのような1人乗りスタイルの「TRITOWN」も面白そう。前輪2つ後輪1つで安定性を保ちつつ、電動モーターでスイスイと走れます。

New Yamaha NIKEN - Ride the Revolution(YouTube/ヤマハ発動機公式チャンネル)

 自動運転技術の躍進が著しいクルマに劣らず、オートバイも自律制御の技術が急速に進んできています。特にオートバイにおける「倒れない」「転ばない」は、これまでできなかったことができること、総じて「安全」を向上させ、乗る人のハードルも下げられることから、分かりやすくもワクワクする近未来の乗りものの姿を想像できませんか? 東京モーターショー2017は10月5日まで開催。近未来の楽しい乗りもの、ぜひ会場で実物を見て感じてみましょう。心地よいですよ。

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