クルマで帰省する人必見、年末年始の高速道路「大渋滞」予測 いつ、どこが、どれだけ混むの?(2/2 ページ)
正しい「渋滞の避け方」は?
ドライバー自身が渋滞緩和のために取り組める3つのポイント
- 上り坂では「速度の低下」に気を付ける
- 車間距離を詰め過ぎない
- 車線変更は控える
自然渋滞が発生する原因は、前車との速度差を認識して「ブレーキを掛けること」にあるそうです。自車より遅い車につまってブレーキを掛け、さらにその後ろの車もブレーキを掛け、またまたその後ろの車が……が延々と連なって渋滞が成長していきます。特に、下り坂から上り坂に勾配が変化する「サグ」と呼ばれる場所で発生します。この他にも、暗さや圧迫感から無意識に速度を落としてしまう「トンネルの入口」や、速度差がどうしても生じるインターチェンジなどの「合流部」も原因です。
特に「上り坂」には注意です。上り坂では、意図していなければ自然に速度が落ちてしまいます。このような場所には、「速度回復願います」といった案内板で注意が促されています。速やかな速度回復を心掛けましょう。
車間距離の詰めすぎや急な車線変更も、「ブレーキを掛ける」ことを誘発します。渋滞時に、ふと隣の車線がスーッと流れて、「あれ、そっちのほうが早そうだ。ずるいぞ。移ろうかな」などと感じることがあります。しかし、日本道路交通情報センターによると「必要以上の車線変更は意味があまりない」そうです。それどころか、後車にブレーキを掛けさせたり、事故が発生してしまったりして、「さらなる渋滞の悪化」を招いてしまうことがあるそうです。
なお今回の予測は自然渋滞によるものなので、事故や悪天候などの影響による渋滞は含まれていません。渋滞にはまり、イライラしたり飽きたりして運転への注意が散漫になれば、事故発生率が上がります。事故が発生すると渋滞の長さはさらに何倍にも伸び、もっと悪い状況になります。
大勢が一斉に動くので混雑してしまう……。ということは、単純な話ですが「みんなが嫌がる日時」が狙い目ということですね。
「早朝や深夜はやだよー」という声は聞こえそうですが、この予測をもとに渋滞を避ける方がいろいろと効率的で、なにより安全に移動できるはず。家族全員のトイレに行きたい、おなかがすいたといった生理現象や健康へ考慮も必須です。家族と自分、さらには社会のために、帰省は計画的に、余裕を持って、安全運転を心掛けたいものです。
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