NEXCOグループと日本道路交通情報センターら5社は11月28日、年末年始期間の高速道路予測を発表しました。
これは、東日本高速道路(NEXCO東日本)、中日本高速道(NEXCO中日本)、西日本高速道路(NEXCO西日本)、本州四国連絡高速道路(JB本四高速)と日本道路交通情報センターが、2017年12月28日から2018年1月4日の8日間、全国高速道路の「いつ、どこが、どのくらい渋滞するか」を予測してまとめたもの。全国的には「1月2日と3日に渋滞が多く発生」するので、出発時間帯をずらすなどの利用方法を勧めています。
2017年度の年末年始は、長さ10キロ以上の渋滞が全国で163回発生し、特に「1月2日」が最も多く発生すると予測されます。また、通過所要時間が1時間を超える「ピーク時30キロ以上の大渋滞」については、12月30日の東名高速下り「伊勢原バス停付近」(30キロ)、1月1〜3日の東名高速上り「大和トンネル付近」(30〜35キロ)、1月2日の東北自動車道「加須IC付近」(35キロ)、1月2日の関越自動車道「高坂サービスエリア付近」(35キロ)で発生すると予測されます。
渋滞を避ける方法
渋滞対策は「渋滞が予測される時間帯を避けて計画する」ことが効果的です。具体的には、渋滞発生が比較的少ない「夜間から早朝の出発」が勧められます。
例えば、大渋滞が予想される「大和トンネル付近」を通過する東名高速の上り、静岡ICから東京ICまで利用する場合、順調に走行できる通常時の所要時間は約1時間45分です。日本道路交通情報センターらが検証した2017年1月2日の調査結果によると、順調走行できた朝8時までに静岡ICを出発すれば所要時間は通常時と同じでした。しかし、渋滞のピークが予測される16時に静岡ICを出発した場合には、所要時間が約4時間16分に急増。「最大でプラス2時間31分、平均で通常時の約3倍〜4倍時間がかかる(渋滞にはまってしまう)」ことが分かりました。
2017年度も大渋滞が予測される「6大渋滞エリア」では、具体的な回避策も提案されています。
12月30日、東名高速下り「伊勢原バス停付近」の回避策
渋滞発生区間は東名川崎ICから秦野中井ICで、最大30キロ。「5時〜16時」に渋滞が発生し、ピークは「8時〜13時」。この時間帯は、通常時の約3倍(約1時間20分)の所要時間が見込まれます。
回避は、東名川崎ICを「5時以前」、または「16時以降」に通過することが勧められます。
また、渋滞発生区間にある「港北パーキングエリア」と「海老名サービスエリア」の混雑も予測されます。
1月1日、東名高速上り「大和トンネル付近」の回避策
渋滞発生区間は大井松田ICから横浜町田ICで、最大30キロ。「12時〜翌日0時」に渋滞が発生し、ピークは「16時〜20時」。この時間帯は、通常時の約3倍(約1時間20分)の所要時間が見込まれます。
回避は、大井松田ICを「12時以前」、または「翌日0時以降」に通過することが勧められます。
また、渋滞発生区間にある「中井パーキングエリア」と「海老名サービスエリア」の混雑も予測されます。
1月2日、東名高速上り「大和トンネル付近」の回避策
渋滞発生区間は御殿場ICから横浜町田ICで、最大35キロ。「9時〜翌日1時」に渋滞が発生し、ピークは「14時〜20時」。この時間帯は、通常時の約4倍(約1時間50分)の所要時間が見込まれます。この日は帰省先から戻ってくる人のピークを迎えることから、1月1日や3日よりも、所要時間、長さともに厳しい渋滞になると予想されます。
回避は、御殿場ICを「9時以前」、または「翌日1時以降」に通過することが勧められます。
また、渋滞発生区間にある「足柄サービスエリア」「鮎沢パーキングエリア」「中井パーキングエリア」「海老名サービスエリア」の混雑も予測されます。
1月2日、東北自動車道上り「加須IC付近」の回避策
渋滞発生区間は栃木ICから加須ICで、最大35キロ。「15時〜21時」に渋滞が発生し、ピークは「17時〜18時」。この時間帯は、通常時の約3倍(約1時間15分)の所要時間が見込まれます。
回避は、栃木ICを「15時以前」、または「21時以降」に通過することが勧められます。
また、渋滞発生区間にある「佐野サービスエリア」「羽生パーキングエリア」の混雑も予測されます。
1月2日、関越自動車道上り「高坂サービスエリア付近」の回避策
渋滞発生区間は本庄児玉ICから鶴ヶ島ICで、最大35キロ。「12時〜23時」に渋滞が発生し、ピークは「17時〜19時」。この時間帯は、通常時の約3倍(約1時間15分)の所要時間が見込まれます。
回避は、本庄児玉ICを「12時以前」、または「23時以降」に通過することが勧められます。
また、渋滞発生区間にある「寄居パーキングエリア」「荒山パーキングエリア」「高坂サービスエリア」の混雑も予測されます。
1月3日、東名高速上り「大和トンネル付近」の回避策
渋滞発生区間は大井松田ICから横浜町田ICで、最大30キロ。「9時〜翌日1時」に渋滞が発生し、ピークは「13時〜19時」。この時間帯は、通常時の約3倍(約1時間15分)の所要時間が見込まれます。
回避は、大井町田ICを「9時以前」、または「翌日1時以降」に通過することが勧められます。
また、渋滞発生区間にある「中井パーキングエリア」「海老名サービスエリア」の混雑も予測されます。
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