元祖ブサカワ猫、ヨウカンさん天国へ 糸井重里さんら追悼
もうあの表情豊かなお顔が見られないのはとても悲しいです。
年明け早々に、愛猫家たちを悲しませる訃報がありました。元祖ブサカワ猫として人気を博したヨウカンさんが死亡しました。16歳でした。
ヨウカンさんはオス猫。白地に茶色混じりの黒ブチという毛色で、がっしり体形。特徴あるその顔は、ハチワレの下に猫にしては小さい目。顔の肉付きがポテっとしていて、その顔肉に押されてか目は半開き状態。さらに、鼻下の小さな茶ブチが、なんだか鼻から何か垂れているようにも見え、どうにもユーモラスな顔立ちでした。
決めポーズも特徴的。飼い主さんにおねだりする際は、後肢で直立し、左右の前肢を合わせて「お願い」のポーズ。さらにこのとき、後肢の4本指を目いっぱい広げているため、さながら鳥の足のようになります。猫業界でいうところのトリ足です。この決めポーズは、写真集の表紙や電車広告にもなったので、記憶にある方も多いかもしれません。
飼い主のkachimo氏は、たくさんの猫たちと暮らす愛猫家。ヨウカンさんはじめ多くの猫たちとのにぎやかな暮らしをブログ「ぶつぶつ独り言2 うちの猫ら」につづっており、今回の訃報もブログで公表されました。
ヨウカンさんは、数年前から腎機能などが低下。ちょうどこのころ、同じくkachimo邸で暮らし彼とラブラブ関係だったメス猫のミツマメちゃんが亡くなり、気落ちしてしまったのでしょうか。昨年に入って衰弱、トイレで用を足すのも苦労していたヨウカンさん。kachimo氏は夏を越えられるかと危ぶんだようですが、そこからさらに半年間頑張り、元日に息をひきとったとのことです。
有名人のファンも多かったヨウカンさん。Twitterには訃報を悲しむコピーライターの糸井重里さん、画家・絵本作家のヒグチユウコさん、イラストレーター・絵本作家の石黒亜矢子さんなどがお別れの言葉をツイートしています。
ヨウカンさんへの追悼コメント
kachimo氏はブログにて、ヨウカンさんへの献花は辞退しており、そのぶんを猫ボランティアに寄付していただければとしたためています。あるいはこれが、ヨウカンさん自身が「お願い」のポーズをしながらの希望であるかもしれません。
(クラタマスミ)
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