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市民の声「救急隊が自販機の飲み物をゴクゴク。これってアリ?」がネット上で物議 大阪市「今回はアリな状況」

似た事例では「消防車はうどん屋に立ち寄っていいのか」と賛否両論になったことも。

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 「救急隊員が自販機を利用して、飲み物を飲んでいた。この行動に問題はないのか」という疑問が、ネット上で物議を醸しています。大阪府大阪市に「市民の声」として寄せられたもの。

 「市民の声」の投稿者は2017年11月のある朝、病院への搬送を済ませた救急隊員3人が、救急車付近にあった自販機で飲み物を購入している姿を目撃。車内に戻ってしばらく飲んでいたためか「なかなか出車せずでした」と報告したうえで、「勤務中のこのような行動はありなのでしょうか?」と質問しています。

 該当の隊員に聞き取り調査を行った大阪市は「救急車内での血液付着が多く、その拭取りと消毒に労力と時間を要した」「必要に応じ活動中の水分補給を適宜行うよう周知しているところであり、今回の場合、飲料水の購入はやむを得なかった」と回答。ネット上では「ちゃんと水分補給や休憩をしないと、能力を発揮できなくなる」「(投稿者は)隊員をロボットか何かと思っていませんかね?」と、救急隊員らの行動を肯定する声が続出しています。

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大阪市Webサイトより

 投稿者は「業務中にふさわしくない態度」と受け止めたのかもしれませんが、実際のところ、救急隊員の水分補給にはどのようなルールが設けられているのでしょうか。

 大阪市に取材したところ、水分補給は熱中症対策などの目的から行われており、隊員の中には飲料を携行している人もいるそうです。しかし、自販機の利用に関してはケースバイケース。今回の場合は大変な作業を終えた後で、水分を摂取する必要が発生していたという状況を考慮して、問題のない行動と判断されたようです。

 なお、別の自治体で発生した「消防車でうどん屋に立ち寄る(その後、消防本部が口頭注意)」という類似の事例が以前、ネット上で話題になりました(関連記事)が、大阪市の救急隊でも飲食店は利用しないこととされているそうです。

 救急隊の業務は、外部から理解しやすいものばかりではありません。大阪市に寄せられた「市民の声」の中には「撮影禁止の花火大会中に、救急隊員がスマホで撮影していた」というものも。実際には、救急車の停車位置や搬送経路の記録を意図した撮影で、端末は病院への連絡などに使用されているものだったといいます。

 同市は、時に誤解を招いてしまう救急隊の活動について「理解が得られるように配慮しながら、業務の範囲で行う必要がある」と説明。われわれも、命を救うための活動が問題なく行えるように協力したいものです。

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イベントを楽しむではなく、緊急時の備えとして動画撮影していたとのこと(大阪市Webサイトより)

マッハ・キショ松

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