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誰でも描けるリアル背景、群生する「葉(笹)」の描き方漫画家直伝イラストテクニック(2)(2/2 ページ)

紙とペンを用意して、ぜひ試してみたください!

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 挑戦するのはもちろん佐藤先生に描き方を教えていただいた“笹”です。早速目安から描いていきます。

まずはひし形を作るように目安のガイドラインを入れる
そのあとラインをもう2本追加

 そこから無作為に笹の葉の形を描き込んでいきます。葉の大きさを微妙に変えたり、あまり同じ向きにばかり描きすぎない方がリアルな仕上がりになるようです。

笹を描いていく

 笹が全体的に描けたら、影入れをしていきます。今回は前回の反省点を踏まえて0.5ミリの他に、0.3ミリ、0.25ミリ、0.05ミリ、0.03ミリのペンを用意。影の濃度にあわせて部分的に使い分けていく作戦で進めます。

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影を描き込んでいく
黒っぽい部分が多いところは太いペン、笹の葉の筋は細いペンで描いてみた
ちょっとずつ影を描きこむ
葉にも筋を入れてみる
こんな感じに仕上がった
アップで見てみるとこんな感じ
消しゴムで消して
完成!

 そうこうして総作画時間2時間超(!)をかけ、なんとか笹の葉が描けました。佐藤先生の作品と比べると画力の差は一目瞭然ですが、「笹の葉が密集しているところ」というのは分かります。

 また実際に描いてみて気づいた注意点は「影を描き込みすぎてしまう」というところ。影入れをしているときは集中しているのでどんどん線を重ねていってしまうのですが、佐藤先生の作品を見てみると、多すぎず少なすぎない絶妙な線の重ねられ方により、イラストの中に“引き算”的な陰影の美しさが生まれていることが分かります。ある程度作画が進んできたら、作品を遠くから眺めたりして全体的なバランスに注目すると良いのではないかと感じました。

 紙とペンさえあればどこでもすぐに試せるテクニックなので、ぜひ皆さんもオリジナルの“葉”を描いてみてくださいね。なお次回は戦闘シーンなどでよく見る「爆発エフェクト」の描き方の紹介を予定しています。

『折れた竜骨』4巻12月15日発売

佐藤夕子先生が連載中の漫画『折れた竜骨』第4巻が好評発売中です。原作は第64回日本推理作家協会賞を受賞した米澤穂信先生の長編小説。魔法が存在する十二世紀末のヨーロッパを舞台にしたミステリとなっています。

作画指導・協力:佐藤夕子(@makaidaibouken4)

(Kikka)

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