引越し業者を選ぶときのポイント、教えて!
信頼できる業者を見つけるためのチェックポイントをご紹介。
引越しの料金や満足度は、依頼する業者によって大きく変わります。料金の安さだけでなく、電話対応や打ち合わせ、万が一の補償などをしっかりやってくれるかどうかも重要です。今回は、業者を比較する際のポイントを解説します。
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顧客対応
業者選びで特に重視したいのが、この顧客対応。初期接触の印象は、業者選びにおける大事な判断材料となります。
電話対応
当然ですが、きちんと電話がつながり、丁寧な対応をしてくれるかどうかは大切。何回かけてもつながらない、口調がぶっきらぼうなど対応に不安はないですか? こちらの話をあまり聞いてくれない、話しにくいといった印象であれば、今後話を進めるにあたって十分な意思疎通ができず「こんなはずじゃなかった…店」という結果になりかねません。
意思疎通がうまくいかないために起こりやすいトラブルが、追加料金の請求関係です。「お金がかかるなんて知らなかった」という場合も少なくないので、説明が分かりやすい、不明点を質問しやすい、きちんと質問に答えてくれるということはとても大事です。
ただし、2月~3月の繁忙期は、多くの引越し業者が多忙のため対応に追われています。この時期は予約や問い合わせが殺到し、電話がつながりにくくなります。
業者側も方針の違いにより優先的に対応したい予約が異なるので、「ファミリー向け長距離」の引越しを多く請けたい業者に「単身の近距離」で問い合わせをした場合、優先順位が下がりなかなか電話がこないこともあるようです。
訪問見積もりの可否
家族での引越しだったり、荷物が多かったりする場合は、訪問見積もりが確実です。実際に荷物の量や自宅の周辺環境を確認し、細かい見積もりを出してもらえます。電話やメールでの見積もりも可能ですが、これはあくまで概算です。
ピアノのような特殊な運搬が必要となる物の有無などを確認したうえで金額を提示してもらえるので、荷物が多い場合は訪問見積もりをしてもらえるかも確認しましょう。訪問見積もりをせず、「一番安くやります」「何でも運びます」などの言葉で契約を迫ってくる場合は要注意です。
情報が開示されているか
インターネット上に会社情報やサービス内容が、開示されているかどうかも重要です。トラブル時や荷物の破損時に、問い合わせができる連絡先が開示されているか確認してください。
電話番号だけでなく、メールアドレスもあるとなお良いです。無事に引越し作業が終わったかと思いきや、荷解き中に破損に気付いた、という場合も考えられます。
引越しは人力の作業なので、トラブルが絶対に起きないとは言いきれません。万が一のための対応窓口がある業者を選びましょう。
料金とサービス内容
引越しサービスは、ただ荷物をトラックに積み込み、新居に運びこむだけではありません。事前の見積もりや打ち合わせ、梱包材の提供などもサービスの一部です。あらかじめ運ぶ荷物の量や条件が決まっている単身プランなどは別として、かかる費用について細かく見積もりを出してくれる業者の方がより安心です。
こちらの要望や必要なオプション(家具設置など)についてもヒアリングがあり、見積書に全て記載してくれる業者を選びましょう。見積書は業者と依頼者の契約書ですが、当日の作業内容の指示書でもあります。作業スタッフはこの見積書の内容通りに作業を行います。
そのため、見積もり時に伝えた内容が見積書含まれていないと、対応してもらえないことがあります。「言いました」「いえ、聞いていません」のトラブルになりかねないため、いくらで何をしてもらうのかを細かく見積書に記載してもらいましょう。
「安くします」「全部やります」など曖昧な言葉には注意してください。オプションで付帯サービスを依頼する場合や、値引きをしてもらう場合なども、きちんと見積書に記載してもらうと安心です。
また、下記3点も大事なチェックポイントです。
- 必要なアドバイスをくれる
- 前日や当日にきちんと連絡をくれる
- 当日の緊急連絡先を教えてくれる
何に対していくらの費用がかかるのか、どこまでがサービスに含まれるのかを十分に説明してくれたり、こちらの要望に合わせて適切なアドバイスをくれたりする業者は信頼できますね。
前日や当日の連絡があるかないかは事前に分からないと思うかもしれませんが、きちんとした業者であれば「明日◯◯の番号から、時間帯についての連絡が入ります」など、打ち合わせの際に教えてくれます。当日何かあったときの連絡先として、ドライバーの電話番号を教えてくれる業者も安心できますね。
作業技術
料金が安くても高くても、必ずチェックしたいポイントが作業技術です。低い作業品質はトラブルの原因になりやすく、満足度に直結します。
事業資格があるか
とても基本的なところですが、引越し業者として国土交通省の認可を受けているかを確認しましょう。事業資格を持っているかどうかは、見積書に記載されている許可番号で確認ができます。また、許可番号を持っている業者のトラックには商用(緑色)のナンバープレートが付けられています。
<※※注意※※>
大手の引越し業者であっても、繁忙期は対応に追われるため、3/15~4/15の間だけは、レンタカーを追加して業務を行うことが許可されています。
緑ナンバーの他にも、黒色のナンバーで事業を行っている業者もいます。緑ナンバーを取得するには、5台以上の車両を保有するなど条件があるため、5台以下や軽トラックのみで事業を行っている個人事業主などは、許可番号がないため黒ナンバーを使用します。
保険加入の有無
大切な家財が紛失したり破損が生じたりした際に、補償をしてくれるのが引越し保険です。条件によって補償金額の限度はあるものの、万が一引越し中に事故が発生した場合に補償があると安心です。
ただし、現金や宝石、美術品など補償されない物もあるので、補償内容をあらかじめ確認しておくと良いです。事前に、運ぶ荷物の中に何が含まれているか、壊れ物があるかどうかなども伝えておきましょう。大きい家電や家具がある場合、養生をしっかりしてくれるかどうかも確認する必要があります。
補償範囲外の物をどうしても依頼しなければならない場合は、引越し業者の保険とは別に、個人で特別保険をかけることも可能です。
自社スタッフの作業かどうか
荷物の紛失や破損、故障、あるいは部屋の建具や床、壁などを傷つけてしまうといったトラブルは、引越しの作業技術が未熟なスタッフが多いと起きやすくなります。繁忙期は特に、人手不足により短期のアルバイトスタッフを雇ったり、他の引越し業者に外注したりすることが多くなるため、作業品質が下がる可能性があります。
新築の新居に大きな家具を運び入れるなどの理由で、作業品質を重視する人の中には「当日作業に来るスタッフの中で、何人が社員なのか」と確認したり、「外注ではなく自社便で」とお願いしたりする方もいるようです。
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