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ジャガイモは光に当てないで―― 農水省が栽培や調理時の取り扱いについて注意喚起

ジャガイモは栽培から食べるまでの取り扱いを誤ると天然毒素が増え、食中毒を起こすことがあります。

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 農林水産省が公式Twitterで、ジャガイモの栽培について注意点をまとめたリーフレットを公開。光に当てるなど、栽培から食べるまでの取り扱いを誤ると、天然毒素が増えて食中毒を起こすことがあると注意喚起しています。

光を当てず十分に熟してから収穫し、傷をつけないよう扱うのが大切。栽培中、イモが地面の外に出ないよう「土寄せ」をするのも、日光に当てないため(農水省の資料より)

 ジャガイモにはソラニンやチャコニンといった天然毒素が含まれており、過剰に摂取すると吐き気や腹痛、めまいなどの症状をもたらします。FAO/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)は、体重が50キロの大人の場合50ミリグラム摂取すると症状が出る可能性があり、150~300ミリグラム摂取すると死亡する可能性があるとしています。

過去には幼児の死亡例も(農水省公式サイトより)
国内では学校の調理実習などで、ジャガイモに含まれる毒素が原因の食中毒が毎年発生しています(農水省公式サイトより)

 これらの天然毒素は、イモに光(日光・蛍光灯)が当たると増えることを同省は強調。また、未熟なイモは濃度が高いことや、傷つけると増えることも挙げ、栽培や収穫、保管時の取り扱いに注意すべきだとしています。傷をつけないようていねいに扱い、小さなイモは収穫せず、保管する場合は涼しくて通気性が良い暗所を選ぶのが重要。

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 天然毒素はジャガイモの芽とその周辺、緑色の部分に濃く含まれます。調理の際にはそれらを除き、皮は厚くむくよう農水省は指導。なお、毒素の濃度が高いイモは苦くなるため、苦味やえぐみのあるものは食べないようにしてほしいとのことです。

(沓澤真二)

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