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千葉県御宿の有名楽器メーカー、注文受けるも音信不通に? 逮捕の杉並区楽器店店長が代理店業務も(1/2 ページ)

有名バンドがオリジナル機材を使用していることでも知られる名店です。

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 千葉県夷隅郡御宿の有名楽器メーカーが、オリジナルギターの注文をした客やリペアを請け負った客と連絡がつかない状態となっています。同店で19万円のギターを注文するも音信不通の状態に陥っているという利用客を取材しました。

楽器メーカー“H”の人気機材。投稿には被害者からの返金要請コメントも(楽器メーカー“H”のFacebookページより・画像は編集部で一部加工しています)

 楽器メーカー“H”は、エフェクター制作の名手として知られるHさんが立ち上げたメーカー。オリジナルギターの制作をはじめ、有名バンドのメンバーが同店のオリジナルペダルを使用していることも良く知られており、演奏機材のクオリティーに定評があります。一方で一部の利用客らに対して、代金の先払いを要求しておきながら納品を滞らせたり、リペアを請け負っている機材を返却しなかったりということが繰り返されており、現在は多くの利用客と連絡が取れていません。

 そんな同店に注目が集まったのは、2月14日に東京・杉並区の楽器店「BUDDY SOUND WORKS(バディサウンドワークス)」の元店長が客から預かったベースギターを無断で質入れしたとして逮捕されたことから(関連記事)。BUDDY SOUND WORKSは2015年から“H”の販売代理店として窓口業務を行っており、両店を知るSerpent Tamura(@SerpentTamura)さんは「BUDDYがリペアのために預かった“H”の楽器を売ってしまったのかもしれないし、Hの店主が作業を止めてしまっているだけかもしれないが、いずれにせよ被害者は多いようだ」と語ります。

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カスタマーズセンターの運営を締結したという報告(楽器工房 BuddySoundWorks のブログより・画像は編集部で一部加工しています)

 ネット上では「もういまさら、あなたのエフェクターなんいりません。お金を返してください」といった声の他、BUDDY元店長逮捕の報道を受けて「今回の件をふまえて“H”のことも知ってほしい」「この二つの店はグルだったんじゃないか?と思わずにはいられない」との声も。中には「被害総額1000万以上」と訴える人もいます。

有名バンドがひいきにしていたので安心した――親に借りた19万円泣き寝入り

 ねとらぼ編集部では複数の関係者を取材し、楽器メーカー“H”の現在の状況を聞きました。

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