神絵師は「ずるくない」! 神たちの努力量を分かりやすく説明した漫画がハッとさせられる
制作時間は1時間(ただし下積みは2万時間)。
短時間でクオリティの高い絵を書き、ネットで公開すれば瞬く間に拡散され、たくさんのコメントをもらえる……神絵師を「ずるい」と思ってしまうことはありませんか? 漫画家の納豆まぜお(@mazemazemazeo)さんがTwitterに投稿したのは、そんな心理に一石を投じる漫画です。
神絵師の友人をずるいという女の子。女の子が一週間かけて描いた絵が誰にも見てもらえない一方で、神絵師が1時間で描いた絵はクオリティも高く、Twitterでも数千RTを突破しています。
神絵師は冷静に、「あんた料理上手いじゃん?」と返します。女の子は「当たり前でしょ! 私調理師の専門学校行ってたし レストランで働いてるし… 子どもの時からお母さんに教えてもらってたし!」と自信満々。すると、「それだよ」と神絵師は指摘します。
神絵師も同じように、子どもの頃から絵を書くことに打ち込んできたのです。中学も高校も美術部で、授業中も落書きばかりして、美大に進学し絵を描く仕事に就職。料理はもちろん勉強やファッションにも時間を割かずに生きてきたため、まさにステータスは絵に極振り。そうやって莫大な時間をかけて今の絵のスキルを手に入れたのです。だから神絵師が1時間で描いた絵は、正確には2万時間+1時間で描いたものだと話します。
漫画では最後に、料理ができない神絵師のために、女の子がチャーハンの作り方を教えてあげるシーンがあります。神絵師も神料理人も、神と呼ばれるに至るまで莫大な努力を積み上げてきています。どちらも決して「ずるくない」ということを、この漫画は伝えたかったのでしょう。
リプライ欄には「『わたし絵心ないから~、絵が描けていいね』と言われる度に、だって練習したもの…と心で思っていたのです」「学年一位とかの秀才に向ける言葉は『天才だな』じゃなくて『努力家だな』の方が良いと思う」など、漫画を読んだ多くの人から感想や意見が集まりました。その人のスキルを才能で片付けてしまうのではなく、膨大な努力の上に成り立っているものであることを考えさせられるテーマでしたね。
「SNSでは絵師は輝きますが、日常の色んな場所で色んな輝きを放ってる神たちがいる」と話す納豆まぜおさん。どうしてもSNSでは絵師が注目を浴びがち。それは絵師たちにとってチャンスではありますが、他の人たちの偉大さが霞むということではありません。それぞれが、自分の得意なことに自信を持てると良いですね。
画像提供:納豆まぜお(@mazemazemazeo)さん
(ひーこ)
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