コラム

「やばい、あたし超カワイイ」 技術もスペックもないけどVTuberになれるのか? 「Hitogata」を試してみた(2/3 ページ)

これは「自分の分身」じゃない、「自分自身」だ。

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まずは口パクさせてみる

 早速動かしてみよう! ということでまずは口パクやモーションを試してみました。

 このHitogataの特徴の1つとして、「音声データでもキャラを動かせる」というものがあります。音声データを読み込ませることで、その音量にあわせて口パクをしてくれるのです! それにあわせてモーションボタンを押せばそれっぽくキャラを動かすことも可能になるんです。

 VTuberは通常アクターがいて、その人が実際に動いた動きを読み込ませることで3DCGモデルを動かすのですが、これはKinectカメラなどの特殊なカメラや専用ソフトを必要とします。

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 しかしこのHitogataは音声だけの口パクもできるので、がしがしキャラを動かしたい! というわけでなければかなりお手軽!!

口パクテスト

 Hitogataのみ起動させて口パクさせるとスムーズに動くのですが、録画を始めるとどうしても口パクが遅れたり固まってしまいます。既にPCのスペック不足なのでしょうか。とほほ。

フェイストラッキングに挑戦!

 口パクだけだと動きが堅くてぎこちないかも? というわけで、いよいよフェイストラッキングに挑戦! 早速フェイストラッキングをオンにしてみます。

 お、おお……私の顔の各パーツが点として捉えられている……。しかもキャラクターに反映されてる……。なんだか近未来感がありますね。

 通常は自分の動きと左右反転した動きをキャラクターが行うのですが、「ミラーモード」にするとまさに「鏡」となって動きます。

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 私が左に行くと左へ。右に行くと右へ。首を傾げたり口を開けたり眉を上げると全く同じをします。あれ、なんか面白くなってきた……? はじめこそは「鏡の中に違う自分が映ってるみたい!!」と思いながら面白がって色んな動きをしていました。

 しばらく面白がってキャラクターを動かしていましたが、気がつくとふとこんなセリフが口からでてしまいました。

 「やばい……あたし超カワイイ……」

 このかわいいてんもんたまごちゃん(仮)が自分の姿だと錯覚しかけていた自分に、他でもない私が一番驚きました。

 今までにも、ほかのゲームでアバターを作ることはありました。モンスターハンターをはじめとする狩りゲームでは、自分の分身であるキャラクターを細かくメイキングできることは、もうすっかりおなじみになっていますよね。

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 しかしコントローラーで動かすことと、自分と全く同じ動きをさせることでは、“感覚”が全く違うんです。前者は“自分の分身”を動かしている感覚がきちんとあるのですが、後者は鏡の中で動いているかのようなそのキャラクターが“自分自身”であるという錯覚に陥ります。

 「なにこれすごい……。すごいけどコワイ!(笑)」が私の率直な感想です。自分の姿を見失いそうになるほどのシンクロ率、すごすぎてちょっと怖いです。


カメラも3方向まで登録できる

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