連載

「お父さん、仕事のメッセンジャーで絵文字使うのってどうなの?」 ~女子高生とネットマナー~(1/3 ページ)

「個人的には、年上の人にスタンプや絵文字は使うべきじゃないって思う」

advertisement
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

連載:女子高生、「はじめてのPC」を買う

スマホファースト世代の女子高生(JK)がPCの必要性に迫られたとき、彼女は何を基準に機種選択し、どう使うのか? ひょんなキッカケからノートPCを持ったJK(17歳)とその父の二人三脚を描く、デジタルライフドキュメンタリー。

 スマホではなく、PCでネットを使うことで娘に起きた変化は「友人、両親、教師」以外の大人との接点を持つこと。ボランティア活動を通じて多方面の社会人とやりとりするようになった彼女は、「ネットマナー&お作法」という大きな壁にぶつかることになる。何がマナー違反でどれがご法度行為なのか、手探りで試行錯誤することになったのだった。

「マエカブ、アトカブってなに?」

 お前がお手伝いしている「近未来ハイスクール」の活動で、いろんな大人とメールやチャットしてるじゃない? やりとりで失礼な言葉遣いとかマナー違反してない?

 してないと思う……。礼儀正しくやれているとは思うけど……。

advertisement

 慣れない敬語を使うのは疲れる?

 ちょっと戸惑うことはあるね。会社に勤める人や社長さんって学校の先生や親よりも遠い存在だし、知り合ってまだ時間が浅いし。あと画面上でのメッセージの交換になるから、口頭よりも気を使う。

 一つメッセージを返すのにも、時間かかっているんじゃないの。

 うん、一文完成させて送信するまでにけっこう時間がかかる。「これでいいのか……失礼な言い回しはしていないか……」って何度も読み返さないと送信ボタンを押せない(笑)。

 尊敬語、謙譲語、丁寧語って学校でそれなりに学んだとは思うけど、実際のやりとりのどの場面でどう使うかは分からなかったりするんじゃない?

advertisement

 相手の文面を参考にするかな。あ、こういうふうに書けばいいのか、こういう言い回しもあるんだ、って勉強になるよ。お父さんはミスして焦ることってないの?

 さすがに言葉遣いや表現で間違うことはほぼないが……それよりもっと恐ろしく、誰にでも起こりがちなミスには人一倍気を付けているつもり。具体的には「相手の名前や所属組織名を間違えてしまう」こと。

 あ……漢字の変換ミスとか?

 そう。例えば「ワタナベ」って渡辺、渡邉、渡邊、渡部みたいにいろいろあるし、北沢さんと北澤さん、川野さんと河野さん、阿部さんと安部さんっていう「同音だけど漢字が違う」場合もあれば、前田さんを前川さん、荻野さんを萩野さんって書き間違えることもあったり。

 お父さんは自分がそういうミスをされたことあるの?

advertisement

 あるよ。中山なのに中島とか、中川とか。まれに山中も。

 その場合ってどうしてる? 自分から「間違ってますよー」って指摘する? それとも気付くのを待つ?

 待つね……。わざわざ指摘するのも大人げないし、「いつ気付くかな……」って内心思いながらもスルーしてる。逆をいえば、こっちが間違えてしまってても相手は指摘してくれない可能性が高いから、初めての人への連絡は神経質になるね。

 どうすればミスを減らせるのかな。

 相手のメールの署名からコピペすれば間違えようがないので安心。同じ理屈で会社名とか部署名を書く場合もコピペね。あと、前株(マエカブ)と後株(アトカブ)なんかの間違いだって許されないからね。

advertisement

 マエカブ? アトカブ?

 「株式会社」が前に来るか後ろに来るか。お父さんの勤務先でいうと「株式会社freee」ではなく「freee株式会社」が正式名称。

 ほんとだ……。

 こういうミスで致命的に関係が壊れることはなくても、相手はいい気はしないからさ。

 うぉぉ、そんなの意識したこともなかった。企業の人とやりとりするときは、あたしも気を付けなくては。

advertisement

「不思議な現象に最近気付いたんだけど……」

 お前が主に使っているコミュニケーション手段ってメールとチャットだっけ?

 うん。チャットはFacebookメッセンジャーだね。

 ツールの使い分けで悩むことはある?

 「メッセンジャーは夜中の何時まで返していいのか問題」ってのがあって……個人的には21時はセーフ、22時をすぎたら「夜分遅くにすみません」ってひとこと添えて送るようにしてる。これで問題ないかな?

       | 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. ハードオフに1650円で売られていた“まさかの掘り出し物”→修理すると…… 見事な復活劇に「相場が上がってしまうw」
  2. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら……3年半後、目を疑う結果に大反響 2024年に読まれた植物、家庭菜園記事トップ5
  3. 幼稚園の「名札」を社会人が大量購入→その理由は……斜め上のキュートな活用術に大反響 2024年に読まれた面白記事トップ5
  4. 「こんなおばあちゃん憧れ」 80代女性が1週間分の晩ご飯を作り置き “まねしたくなるレシピ”に感嘆「同じものを繰り返していたので助かる」
  5. 【編み物】10年前祖母が教えてくれた編み物、まさかの作品を生み出して…… 二度見必至の完成品に「信じられない」
  6. 北海道の用水路で“巨大な外来魚”を捕獲→さばいてみると…… 中から出てきた“ヤバすぎる物体”に大興奮「ずっと釘付け」
  7. 目からウロコな“ビニール袋のたたみ方”が100万再生 超便利な“裏技”に「こっちの方が絶対いい」
  8. 「昔はモテた」と話す母→全然信じていない息子だったが…… 当時の“異彩を放つ姿”に驚き「わぁ!」「とても魅力的」【海外】
  9. アレン様、りゅうちぇるさんの“暴露”が「中居正広のことでは?」という説に言及
  10. 男性に「きみの友だちを紹介してよ」と言われてきた女性、40キロの減量に成功し…… 人生激変した姿が120万再生「自信がついてさらに輝いている!」【独】