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生徒の声がブーイングから「すげえー!」に 疑問を引き出す理科の授業展開に「こんな授業受けたかった」の声上がる

次の授業が待ちきれなくなる面白さです。

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 生徒の声がブーイングから「すげえー!」に変わる理科の授業がTwitterで話題になっています。疑問と興味を引き出す流れが素晴らしい。

これは楽しい!(※授業内容はスレッドに続く)

 中学1年生の「密度」の授業で、アルミ球と銅片の比較を例に教えています。まずあえて生徒にその2つを持ってもらい「どっちが重い?」と問いかけて、アルミ球の方が体感的に重いことを確認。さらに電子天秤で質量を計測した上で、「アルミの方が銅より重いってことでいいね!」と先生。すると、その言葉に生徒から「体積が揃ってない!」とツッコミが入り、ブーイングの嵐になります。あえて生徒に指摘させることで一気に参加させてる……!

「アルミ球」と「銅片」
計測した質量から「アルミの方が銅より重いってことでいいね!」とあえて言うことで、生徒から「体積が揃ってない!」を引き出します

 それに対し先生が「じゃあ、どうしたらいい?」と疑問を投げかけると、生徒からは「銅片を増やす」「溶かしてメスシリンダーに入れる」などさまざまな意見が上がります。それらを一つ一つ褒めた後に、今度は同じ体積の銅球を持たせて「銅ってこんな重いの!?」といった体験をしてもらい、実際の質量を確認。ここで今回のポイントとなる「密度」について説明します。

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「アルミ球」と「銅球」。今度は同じ体積で比較すると……

 最初の重さ比較の問題と繋がる、「どうしても体積が揃えられない場合はどうしたらよいだろう?」という疑問から、体積を1立方センチメートルに揃える計算方法を紹介。そしてこの時の値を「密度」と呼ぶと教え、「体積が分かっていれば、こうやって密度を求めてどちらが重いかを比べられるね」 と、自然な流れでいつどう使うのかを示しています。

こんなに重さが違うことの疑問から、今回の「密度」を説明する展開へ

 最後に、今回のように「体積が分からない場合はどうしたらいい?」という問いかけから生徒の意見を聞いた後、「実は工夫すると、これで固体の体積を測れます」とメスシリンダーを使った方法を提示。水を入れてから物質を中に入れて、増えた水かさが沈んだ物質の体積であることを把握してもらい、そこから密度を実際に計算してみます。

 すると、アルミ球と銅片、それぞれからほぼ教科書通りの値が得られ、「すげえー! 本当だー!」と教科書の表を見て興奮する生徒たち。続けて、その密度は「物質によって決まっている」ことを説明し、次の授業では密度を使って「未知の物質を特定する実験」を行うと予告して授業は終わります。次回が待ち遠しくなるほどワクワク感のある授業だった……!

実際にアルミ球の体積をメスシリンダーで測っている様子
同じく銅片も測って計算してみると、教科書通りの値に。この展開と順序で学ぶとわかりやすい……!

 投稿したのは、元塾講師で現在は中学校教員1年目だという理科教師のかきみん(@kakimin_rika)さん。今回の授業については「苦手意識を持ちやすい密度だが、なるべくその必要性、便利さが伝わるような展開を心掛けた」としていて、「水と油と氷のネタも、見せたい」と、実験を含んだ授業の中で身近な現象に疑問を持って学んでもらうといった教え方を実行しているようでした。

 ちなみに以前からハシュタグ「#理科実験ネタ」で、驚きとともにある現象の仕組みがわかる実験動画を投稿していて、かきみんさんのブログではそんな実験ネタにこだわるようになったきっかけを知ることができます。

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かきみんさんもあまりの反響に驚いているようでした

 Twitterでは「素晴らしい授業」「面白さが伝わってきた」と称賛の声が多く寄せられ、「こんな授業を受けたかった」「理想だ」といったワクワクする授業を羨ましがる人の声も上がる人気となっています。またおかしいと疑問を持った生徒にも拍手を送る声が上がり、「(そこから)成長は始まる」という声も寄せられています。

納得の授業でした
未来が変わっていたかもしれない
どちらも素晴らしい
ステキな先生たちによって今があります……!

画像提供:かきみん(@kakimin_rika)さん



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