コラム
「海賊船の旗=黒地に頭蓋骨」は間違い 意外と知らない“海賊旗の豊富なデザイン”
本当にヤバいのは黒色じゃなくて、赤色の旗。
advertisement
ゲームや漫画などのモチーフにもなっている、近代ヨーロッパの海賊。その船に掲げられている旗といえば、黒地に頭蓋骨と2本の骨をあしらったものが有名です。しかし、実際には、これとはデザインが大きく異なる旗も使われていたとか。今回は海賊旗の雑学をご紹介。
本当はデザイン豊富な海賊旗
アニメなどでもおなじみになっているあの海賊旗は、英語で「Jolly Roger(ジョリー・ロジャー)」と呼ばれています。名前の由来は定かではありませんが、17、18世紀にカリブ海などで活動した海賊たちは、このジョリー・ロジャーを好んで使用していたといいます。
海賊船内にはさまざまな旗が用意されており、それらを使い分けることで他船舶への意思表示などを行っていたとか。ジョリー・ロジャーには脅しの意味合いがあり、死を連想させる頭蓋骨や武器、砂時計(危険が迫っていることを暗示)などが描かれていたそうです。
advertisement
実際の使用例としては「ジョリー・ロジャーを見せている段階で相手が降伏した場合は、命までは奪わないなどの救済措置。抵抗の構えを見せたときは、赤色の旗を掲げて容赦なく攻撃する」というものがよく知られています。「黒い旗」は海賊の代名詞になっていますが、本当に危険なのは、その後に使われる「赤い旗」というわけです。
※「どの海賊がどんな旗を使っていたのか」については明らかになっていない点も多いが、以下に、使用者といわれている人物名を、再現されたジョリー・ロジャーとともに記載。
主要参考文献
- カリブの海賊が個性を競ったどくろのマークの海賊旗(日本船主協会)
- Why Did Pirates Fly the Jolly Roger?(Scientific American)
関連記事
どうして「10.5ポイント」? Wordのデフォルトフォントサイズが半端な数値になった理由
Microsoftのミスではありません。「40-32÷2=?」この問題、解けますか?
理系にはすぐ解けて、文系には解けない、とんち問答のような問題がネットで話題に。21年前のワープロ「書院」で2018年にインターネットをしたら、無間地獄に突入した
ネット機能を搭載した21年前のワープロで、2018年のネットの世界を見てみました。まったく読めねェ! 「山梨県にしかない漢字」が存在する
正体不明の幽霊漢字とは……。これ12歳が解けるの!? 超難関「灘中学」の入試問題「初日の出を2回見るには?」を解いてみた
あなたは最強小学生に勝てるか?
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.