彼女が残した「残酷で愛おしい呪い」とは…… “落書きグセ”のある彼女の漫画が泣ける
落書きは忘れられない呪い。
彼女が身の回りのものになんでも落書きしてしまう。そんなカップルの話を描いた漫画が泣けると話題になっています。描いたのはTwitterユーザーの色のんさん。ラブラブなカップルを描いた作品かと思いきや、そこには切ないラストが待っていました。
彼氏が洗い物をしていると、お皿にうさぎの落書きを見つけます。落書きをしたのは彼女で、家具や彼氏の持ちものなど、いろいろなところに落書きをしていました。彼氏が「なんでそんなに落書きをしちゃうの?」と尋ねると……。
「呪いをかけてるの」と彼女は答えました。彼氏は呪いという言葉に驚きますが彼女はこう続けます。「私を、忘れられない呪い」と。彼氏は、そんなものなくても忘れないのにと思いつつも、心の中で「まぁ幸せだからいっか」とつぶやいて何気ない1日として過ぎていくのでした。
そんな幸せな日々は突然奪われます。彼女は信号無視をしたトラックにより、交通事故で亡くなってしまうのです。そして彼氏は一人残されたまま、彼女のいない時間だけが流れていきました。
彼氏がお皿を洗っていると、そこに彼女が描いたうさぎの落書きを見つけます。落書きは亡くなった彼女のことを思い出させる「残酷で愛おしい呪い」となっていたのでした。
漫画を読んだ人からは、ほのぼのなお話からのシリアス展開に驚き感動した、落書きは彼女の使っていた歯ブラシやシャンプーなどよりも心に刺さる、彼の外側にも内側にもたくさん彼女が残っていて泣いたといった感想が寄せられていました。
色のんさんは、漫画を投稿したツイートが10万いいねを集めた記念に、彼女が落書きしていたうさぎのイラストを投稿しています。この落書きを見ただけで作品内の彼女を思い出してしまうので、筆者も呪いにかかってしまったようです……。
画像提供:色のんさん
(植木鉢)
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