なんて細かいペン画なんだ……！　英アーティストが描く高密度な風景画が圧倒されるすごさ

　ものすごく細かいペン画を描く、英ロンドンのアーティスト・Olivia Kempさん（@livvykemp）の作品が、独特なタッチと引き込まれる世界観で多くの人を魅了しています。これは実際に生で見てみたい。

　幅約2メートルの大きな紙の端から端まで、黒のインクとペンだけで描かれた風景画は、ビックリするほど圧倒的な密度で見る人にインパクトを与えます。さらにたくさん描かれた建物を一つ一つ見ていくと、それぞれリアルな存在感を放ちつつも、さまざまな種類の建造物が建ち並んでいるのに気づき、どこか夢の中の国に来たような気分にさせられます。

　Oliviaさんは、風景をそのまま描くのではなく、一度見て感じたものを自分の中で再構築して絵として表現。そこには壮大な景観から、細かな土地の質感や植物・生き物の情報も含まれ、出来上がった“想像上の場所”は必然性のある世界となって現れます。

　Instagramでは制作風景も公開していますが、その光景はまさに一つのファンタジー世界の創造といった感じです。なお、着色作業のないペン画ですが、その細かさゆえに数カ月かけて完成させているようでした。

　また作品の種類もさまざまで、植物の力強さや少しの不気味さを感じるものから、哀愁漂う廃墟や隠れ家を描いた風景画など、いずれも独特で注意を引くような雰囲気がたまりません。ディテールをしっかりと描くことで、現実とファンタジーを曖昧にさせている……そんな不思議な印象も与えてくれる魅力を感じます。

　作品が気になった方は、Oliviaさんの公式ホームページや、Instagramアカウント（@livvykemp）をのぞいてみるのをオススメします。きっと知っているようで知らない新しい世界に連れて行ってくれることでしょう。