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新潮社社長、『新潮45』めぐりコメント 「あまりに常識を逸脱した偏見が見受けられた」
「今後とも、差別的な表現には十分に配慮する所存です」と述べています。
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新潮社は9月21日、物議を醸している『新潮45』10月号の特別企画について佐藤隆信社長のコメントを発表しました。
同誌は8月号でLGBTに生産性がないとする杉田議員の寄稿を掲載し、多くの批判が寄せられていました。10月号では「そんなにおかしいか『杉田水脈』論文」として同議員を擁護する特別企画を掲載し、さらなる批判が集まっています(関連記事)。
佐藤社長は「弊社は出版に携わるものとして、言論の自由、表現の自由、意見の多様性、編集権の独立の重要性などを十分に認識し、尊重してまいりました」としつつも、当該の特別企画のある部分に、あまりに常識を逸脱した偏見と認識不足に満ちた表現が見受けられたとコメント。
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「差別やマイノリティの問題は文学でも大きなテーマです。文芸出版社である新潮社122年の歴史はそれらとともに育まれてきたといっても過言ではありません。弊社は今後とも、差別的な表現には十分に配慮する所存です」と述べています。
当該の企画をめぐっては、新潮社出版部文芸、新潮社広報宣伝などのTwitterアカウントが同誌への批判意見をリツイートし、Twitterで「応援してます」「がんばれ」と支持が集まっていました。
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