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ニコラ編集部、「母親からの暴力」相談への回答について謝罪 無責任と批判受ける

母親からの暴力はしつけなのか、という読者からの相談に「怒られない生活を心がけてみたら」と回答していました。

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 新潮社のローティーン向けファッション誌『ニコラ』5月号の悩み相談コーナーで、母親からの暴力に関する読者からの相談に、「怒られない生活を心がける」ことを提案し批判されていた件で、編集部が誤解を与えかねない構成だったと謝罪しました。


謝罪文

 相談は中学2年生を名乗る読者から寄せられたもので、母親から日常的にたたかれ、けられてしばらく歩けなかったこともあると語っています。母親はこうした暴力を「しつけ」と話したといい、読者は悩み相談を担当する「ニコラにーさん」に、「本当にしつけなんでしょうか?」と問いかけていました。

 この相談に対する回答は、「怒られない生活を心がけてみたら」「言われなくてもきちんと行動できる生活をして怒られなくなったら『しつけ』」というもの。これに対して、「暴力はしつけではない」「無責任な回答だ」と批判する声が多く上がりました。

 ニコラ編集部はその後、「ご意見をいただいている ニコラ5月号『おしゃべりくらぶ』 回答内容について」としてコメントを発表。当該の相談は「お母さん問題」というコーナーの中の一部であり、最初の相談の回答で児童相談所への相談という道を示しており、読者が児童相談所の存在を読者が認識している前提で当該の相談に回答していたと説明。


当該の相談の前の相談で児童相談所に触れていたと説明(クリックで拡大、ニコラのTwitterから)

 「ただし、相談者が当回答のみを読んだ場合に紛らわしい表現であったことは事実ですし、しつけであれば暴力を振るっていいのかという問題に言及していないことで、同じような悩みを持つ読者の方へ誤解を与えかねない構成になっておりました」と謝罪しています。

 謝罪文を告知するニコラのツイートには、「(児童福祉法で定められている)児童虐待の通告義務を果たしたのか」との質問が複数寄せられています。ニコラ編集部に「児童虐待と思しき相談が読者から寄せられた場合、どのような対応を取っているか」「当該の相談に対して何らかの対応を取ったか」を問い合わせたところ、「取材は控えさせて頂いております、今後必要がありましたら、誌面にてご報告いたします」との回答でした。

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