「家族の支えを感じた」「『がんばったね』が一番うれしい」 仮面女子猪狩ともか、退院後初の仕事で車いすフェンシング挑戦
ヤフーのパラスポーツメディア「ACTIONS」発表会に出席しました。
仮面女子の猪狩ともかさんが9月27日、ヤフーのパラスポーツ新メディア「ACTIONS」の発表会に出席。ヤフーに所属するパラアスリート加納慎太郎さんに教えを受け、車いすフェンシングに初挑戦しました。
猪狩さんは1991年生まれの26歳。2018年4月、強風で倒れた看板の下敷きとなり脊髄を損傷し、両下肢まひに。リハビリを経て、8月から車いすで活動を再開しています。
「ACTIONS」は、27日にスタートしたパラスポーツの面白さや障がい者を取り巻く現状を伝えるメディア。猪狩さんはスタート当初から参加しており、秋葉原観光推進協会公式キャラクターのちぃたん☆とともにパラスポーツに挑戦するレポート記事が順次更新されていくといいます。ヤフーの妹尾正仁社会貢献事業本部長は猪狩さん参加の理由を「猪狩さんの『けがを乗り越えて、けがに負けずに輝くことで、いろいろな人を元気にしていきたい』というメッセージに共感し、パートナーとしてお声がけしました。猪狩さんのさまざまな挑戦を後押しできるようなことをやっていきたいです」と説明します。
発表会では、報道陣の前でフェンシング体験。車いすフェンシング国内ランキング1位の加納選手から教えを受け、猛烈に剣をふるいます。猪狩さんは「剣を握るのは初めて」と言いますが、かなり勢いのある剣さばき。開始24秒(制限時間は1分、加納選手からの反撃はないルール)で加納選手に見事に突きを入れることに成功。「わざと負けてくれた感はあります。普通にやっていたら負けていましたね……」「楽しかったです!」と笑顔を見せました。
実は猪狩さん、既にソフトボール、バスケットボール、ボッチャ、陸上、パワーリフティングなどのパラスポーツも体験済。「上半身だけで競技をするのでけっこう大変ですが、『初めてとは思えない』『即スタメンだよ!』と褒めてくれます」と好感触。取材陣から「2020年のパラリンピックは頭にありますか?」と聞かれると、「とにかくいろいろ体験して、公式の試合に出てみたいです。あまり大きなことは言えないですが、頭の片隅にはあります!」と語りました。
「良い涙」のわけは
実は猪狩さんは、発表会前日の26日に退院したばかりでした。「たくさんの人に支えていただいて、ちょうど昨日退院しました。初めての仕事が『ACTIONS』の発表会で、うれしく思っています。楽しんで車いすで活動していく姿で、たくさんの方に元気を届ける存在になりたいです」と意気込みます。
「(入院したばかりの)5カ月半前は、痛くて体を起こすこともできず、冷や汗が出て車いすにも乗れず、本当に何もできませんでした。そう考えると、今はいろいろとできることが増えて、身の回りのことはほとんど自分でできるようになりました。病院にいる間は不便に感じることは少なかったですが、これからの日常生活は不便なことも出てくると思います。いろいろなところに行って、バリアフリーや行きやすさを車いす目線で発信していきたいです」
ブログやSNSで退院報告をしていた猪狩さん。Twitterでは「今日はたくさん泣きました。良い涙です」と投稿していました。涙のわけを聞くと、「家族にグループメールで『たくさん支えてくれてありがとうございました。これからもいっぱい迷惑をかけるけどお願いします』と送ったら、家族から『がんばったね』『すぐに飛んでいくからね』と返ってきて……家族の支えを感じました」と涙ぐみながら話します。
ファンからも多くの応援メッセージが寄せられたといい、「『がんばったね』という言葉が一番うれしい。『本当に退院したんだ!』と感じましたね」と笑顔でファンに感謝しました。
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