dTVオリジナルバラエティー「トゥルルさまぁ~ず」は、なぜ10年も愛され続けるのか 収録現場にお邪魔して理由を探ってみた
あびる優さんにもお話を伺ってきました。
お笑いコンビ「さまぁ~ず」とタレントのあびる優さんが出演するdTVのバラエティー番組「トゥルルさまぁ~ず」。dTVの前身にあたるBeeTVのころから現在まで10年にわたって配信されている長寿番組が、間もなく配信600回記念を迎えます。
地上波のテレビ番組でも10年続く番組はそう多くはありませんが、動画配信サービスのオリジナルコンテンツでここまで長く続いているものは他に例をみません。長く支持される秘密はどこにあるのでしょうか。収録現場にお邪魔してみました。
視聴者から寄せられた"楽しいこと"や"気持ちいいこと"をさまぁ~ずの2人とあびるさんが検証し、5段階評価する同番組。「ウインナーメーカーで、鼻の穴に肉を入れると象になれる」というシュールなものから、「ストッキングにスライムを入れると男の子の“アレ”みたい」という下ネタ寄りなものまで、ただただ"快楽"を探求する内容となっています。ネット配信だけでなく、16日からは公式YouTubeチャンネル「トゥルさまch」も開設され、スタッフおすすめ回のダイジェストが配信されています。
収録現場にお邪魔させていただく代わりに、ねとらぼもネタを持参。600回目の配信を目前に控えた11月26日配信の598回目では、ねとらぼ編集部が寄稿した「ランニングマシンの上でミニラジコンを走らせるとカーチェイスっぽい動画が撮れてインスタ映え!」というネタを検証してもらいました。
始めは思うようにミニラジコンを走らせることができず、グダグダな空気感が漂い申し訳ない気持ちになりましたが、うまくコントロールできるようになると次第に盛り上がる収録現場。“映える動画”を撮影すべく、三村さんと大竹さん、あびるさんが童心に返って楽しそうにラジコンを走らせ、カメラマンの小島さんも身をかがめて必死にラジコンを捉えるなど、遊びに本気になった大人の無邪気な姿を見せていました。結果は、大竹さんも「もう1回やりたいぐらいの感じ」とコメントするなど高評価で、「4」楽しいを獲得。トゥルさまタオルをゲットしました。やったあぁぁぁ!
くだらないことに真剣になるからこそ見いだせる“面白さ”や“気持ちよさ”もあるようですが、中には本当にくだらないものもありました。いい緊張感を保ちつつも、おっちょこちょいなスタッフにさまぁ~ずが突っ込み、あびるさんが笑顔を見せるアットホームな空気感の中、撮影は行われていました。
「トゥルさま」メンバーになら、“素”をさらけ出せる
収録後にはあびるさんからお話を伺うタイミングがあり、さまぁ~ずの2人とともに過ごしてきた10年間を振り返ってもらいました。
―― 収録お疲れさまでした。いつもこのくらいの時間に終わるんですか?(インタビュー時で21時を回っていた)
あびる優: そのときの盛り上がり次第ですかね。台本も打ち合わせもなく始まるので、素で楽しんでいるんですよ。だから5段階評価中、つまんない1ばっかりが続いたり、「これやる必要ある?」みたいなネタがあったりするとすっごい早く終わることもあります(笑)。逆に、本来罰ゲームだったはずのネタが「これ面白い!」って1人ずつ挑戦して、気付いたらすごく収録が押すときもあります。もしかしたらスタッフさん的には「もうやらなくてもいいよ」って思われてるかも(笑)。
―― 現場を見させていただきましたが、すごくアットホームな雰囲気ですね
あびる優: そうですね。収録自体は2カ月に1回くらいで、頻繁にあるわけじゃないんですけど、それってすごくいい“間”なんです。話すこともたくさんあるし、変化もたくさんある。共演しているさまぁ~ずさんはもちろん、スタッフさんも含めてお互いに近況を報告するんですけど、前回は結婚したって報告を受けて、次に会ったら妊娠したっていう人もいるし、逆に結婚していたのに離婚しちゃった人とかもいて、人の10年っていろいろなことがあるなあと思いました。
私自身も、配信が始まった当初は20代だったので、彼氏ができたとか別れたとか、結婚して子どもができたとかも報告しました。ここのスタッフさんに隠すことは何もないなと思えるくらい、プライベートを共有できる場所です。気を許しているからこそ、良くも悪くも収録で“素”の部分が出ちゃっているのかなあとも思いますね。
―― 回にすると600回です。印象に残っているものなどありますか?
あびる優: 600回もやっていたらもうどれがどうだったかとか分からなくなっているんですけど、特に印象に残っているものだと、自分の体よりも大きな風船に乗って破裂させる罰ゲーム。事前にスタッフさんがテストはしていたんですけど、私の体重が軽かったせいか、収録では風船が全然割れなくて、最終的に針で刺して割ることになったんです。人生で数秒でも体が宙に浮いた経験ってなかったからすごく印象に残ってますね。あとは、紙コップに入った水に電流をためて飲むとか。
振り返ってみると結構体張ってますね(笑)。でも、みんなで楽しめるようなゲームもたくさんあって、企業のロゴマークの頭文字だけを見てどこの会社か当てるゲームとかも面白かったし、Siriに話し掛けて、ちゃんと聞き取ってもらえなかったら負け、とかもあったなあ。番組では基本男女でやりますけど、女の子同士で楽しめるやつもたくさんあるんですよ。女子会とかでやったら絶対盛り上がると思う。
―― 罰ゲームも用意したらより盛り上がりそうですね。女性ならではの番組の楽しみ方などありますか?
あびる優: 三村さんは赤、大竹さんはピンクとそれぞれカラーが決まっていて、私はパープルなんですけど、毎回少しずつ衣装やメイク、髪形を変えているんです。だから女性にはそういうところも注目してほしいかな。ちなみに今日は、『エースをねらえ!』のお蝶夫人(竜崎麗香)みたいだねってみんなで話してました。
―― 言われてみれば確かにお蝶夫人! 三村さんと大竹さんは変わらないスタイルなので、あびるさんの変化が今後も楽しみですね。最後に、あびるさんにとって「トゥルルさまぁ~ず」はどんな番組ですか?
あびる優: 絶対的に安心して身を委ねることはできるけど気は抜けない場所です。“あびる優”というタレントのモチベーションを常に高めてくれる。「ばかばかしい」とか「くだらないことばっかりやってて楽しいの?」って言われることが本当に褒め言葉で、この番組の本望だと思って日々挑んでます。
初回の配信では、20代だったあびるさんも今では1児の母となり、40代だったさまぁ~ずの2人は50代に突入。共演者やスタッフとの関係も密にした10年という月日は、あびるさんが話すように良くも悪くも演者の素を引き出す環境を作り出し、配信ならではの気の抜けた緩い空気感が漂う番組を築き上げてきました。一方で、現場に行ってみると、素で楽しんでいるからこその緊張感も保っており、そのバランスが“本当に面白いもの”を世に送り続けているのだと感じました。またネタ投稿するぞい!
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