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「トマトが赤くなると医者が青くなる」→医者vsトマト農家のバトル漫画に発展 人知を超える超展開がとにかくすごい

1つの言い回しから生まれた発想が、果てしなく転がってカオスを招く奇跡。

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 ネットでたまに見かける「トマトが赤くなると医者が青くなる」(※)という言い回しは、「医者にかからなくて済むほどトマトは健康に良い」といった意味。この言葉から着想された「医者とトマト農家が戦う漫画」が意味不明にも程がある超展開で、Twitterにカオスをもたらしています。たぶん考えても理解はできないので、勢いに圧倒されながら読み切るのがおすすめ。

※「イタリアのことわざ」として扱われることもあるが、ことわざとして実在する根拠はない

異常なテンションと疾走感で突っ走る全51ページ(続きは連鎖ツイートで)
なかなか一口に言い表せる話ではないので、核心っぽいヒトコマをピックアップしてみました。たぶん核心ではないです(23ページ

 経営の傾いた病院に集まった医者たち。近隣の住民が健康なために来院者が少ない問題を、解決しようと会議しています。しかし、生まれたのは「ならば住民を不健康にすればいい」というデタラメな策。どうして医者になれたんだこいつら。

開幕の時点でバカしかいないと分かる病院(2ページ

 そこで、医者たちのなかで最も頭がいいとされる「ハカセ」が発言。「トマトが赤くなれば医者が青くなる」とするならば、逆に「トマトが青くなれば医者が狂喜乱舞するはず」と、斬新なだけでわけの分からない提案をします。しかし、ほかの医者は「お前頭いいな」と納得して全会一致。バカばっかりだーっ!

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一番頭がいいやつの意見がコレ。ある意味天才的ではある(3ページ

 彼らはその夜、近所のトマト農家に生ったトマトを全て青く塗りつぶす計画を実行。不思議なことに、ペンキを塗りつけるたびに顔色が良くなっていきます。

なぜそうなる(45ページ

 しかし、そんな非道をトマト農家のおじさんが見逃すはずはありません。医者たちに「バカもん!!!」と怒鳴りつけるなり、トマトを投げてきます。しかもこのトマト、なぜか“バカもん”を吸い込む性質があり、ことごとく条件に適合してしまう医者たちを、全員捕獲しました。「バカもん、ゲットだぞ!」……この農夫もなかなかやべーやつだ。

トマトが万能すぎる(712ページ

 医者たちが乱暴の理由を説明すると、今度は農夫が「医者が青くなればトマトは真っ赤に熟する」という、謎の理論に到達。医者たちに青汁をぶっかけて、トマトを色づかせていきます。もう、医者とトマトの因果関係が確立されているのだなこの世界。

医者とトマト、一方が赤ければもう一方は青くなる世界の法則(18ページ

 医者が青く染まるたびにトマトは熟し、赤みが限界に到達。そのとき1つの実がまばゆい光を放ち始めました。手足が伸びて人の形をなし、「トマト神」となったのです。

ナレーションがキテレツ風味(21ページ

 「なぜ医者とトマトが争わねばならないのです」「なぜ両者が共存できる道を見つけようとしないのです」と説くトマト神。普通の漫画ならば、ここで医者と農夫が和解して終わりそうなものですが、同作は普通の漫画ではありませんし、残りは20ページ以上あります。話はいっこうにまとまらないまま、ラストまでカッ飛んだ方向へ転がっていくのでした。よくもまあ、1つの教訓からここまで発展したもんだ……。

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医者とトマトは共存できる――光明が見えた!(26ページ
そこから始まるキテレツミュージカル。まとまる気がしないこの話は、あと20ページほど続くので、ぜひ作者のツイートからラストまで読んでください(28ページ

 読者の大多数が「意味が分からない」と口をそろえながらも、「面白い」とたたえたこの漫画。「意味は分からないが、何かとてつもないものの誕生を目撃した気がする」「刃牙とジョジョとボーボボあたりを足して3をかけたような作品」「こんなにわけの分からない展開を常に安定したパワフルな絵で完結できるのってとてもすごい」「毎日の仕事で疲れていた心がさらに少し疲れた」など、困惑から生まれたような感想の多さが印象的でした。

 作者のがちょん次郎(@gachonjirou)さんは、なんとこの漫画をLINEスタンプ化して、120円で販売中。作中の突き抜けたシーンがそのまま図柄になっていて、使いどころはさっぱりわかりません。

いろいろと高度すぎて困るスタンプが40点

作品提供:がちょん次郎(@gachonjirou)さん

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