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千鳥、「TAXi」最新作で“岡山弁丸出し”吹き替え 大阪時代の“伝説のタクシー”を思い出す

クセが強い!

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 リュック・ベッソンが製作・脚本を務めるフランス発のカーアクションコメディー映画「TAXi」シリーズ。カーチェイスとドタバタコメディーで知られる同シリーズ約12年ぶりの新作「TAXi ダイヤモンド・ミッション」(原題:Taxi5)が1月18日から公開されます。

TAXi ダイヤモンド・ミッション 千鳥 吹き替え ノブ 大悟 伝説

 大半のキャストが一新された同作でバディを組むのは、伝説のタクシードライバー・ダニエルの甥(おい)ながら、Uber最低評価のさえないタクシードライバー・エディ(マリク・ベンタルハ)と、腕は確かながらスピード狂の警官マロ(フランク・ガスタンビド)。南仏マルセイユをプジョー407で駆け巡る2人と対峙(たいじ)するのは、世界最大のダイヤモンドを狙う強盗団。フェラーリやランボルギーニなど高級車を駆る強盗団とのド迫力なカーチェイスが痛快です。

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 日本語吹き替え版では、お笑いコンビ「千鳥」の2人が“クセが強い強盗兄弟”の吹き替えを担当。2人が「TAXi」シリーズに最初に触れたのは、ノブさんがサラリーマンを辞めて大阪に移り、大悟さんの家に“ほとんど居候状態だった”ころ。「面白いと思った。シリーズが今も続いていて、その吹き替えをできるなんて夢のよう」(ノブさん)とニコニコ。

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 千鳥が映画の吹き替えを担当するのは、「夜明け告げるルーのうた」や「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE」以来。アニメではなく実写、しかも洋画の吹き替えに大悟さんは「僕、『任侠野郎』で鍛えられましたから」と自身が出演した蛭子能活さん主演の作品を挙げ、ノブさんと比べ芝居には一日の長があると主張。

 「いや知らんわそれ。みんなそれが作品かどうかも分かってないで」とツッコむノブさんは、「メチャクチャ難しい! やったことないし、声もすぐガラガラになって汚いし」と苦戦した様子。しかし、劇中の主な舞台となるマルセイユはいわゆる田舎の町。だから“岡山弁丸出し”での吹き替えOKと伝えられたそうで「めっちゃやりやすかった」と振り返りました。

 「笑ってもらえる仕上がりだとは思いますが、変な笑いにならないか気にしながら、邪魔にならないように、リュック・ベッソンに怒られないようにやった」(ノブさん)

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 そんなノブさんは、2018年末のテレビ番組で1000万円を超えるメルセデス・ベンツを購入したばかり。過去にはアルファロメオを所有していたこともあり、ランボルギーニやフェラーリが爆走する同作への関心も高かったのではないかと聞くと、「なぜか兄貴が2人ともトヨタのハイラックスサーフに乗っていて、外車のこともよく分からない。アルファロメオも中古車屋に行ったらあった、というだけ」とのこと。

 しかし、「ノブみたいなもんがテレビ局にフェラーリでやってきたら反感買うじゃないですか。ノブらしい車を買おうかなと思ってましたけど、今作を見たらベンツいいなと。安心感があってかっこいいし、イキってる感じもそこまで出ないかなと」とベンツ購入に影響を与えたようです。

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 仕事でタクシーを使うことも多い2人。「嫌な思いしたことないから女性タクシードライバーが好き」とタクシーの印象を語るノブさんに対し、大悟さんは「そこワシが乗るとこだから。何をもう乗らんと踏んどんねん」と助手席を私物化しているタクシーにチクリ。2人にとって“思い出深いタクシー”を聞くと、大阪のとある個人タクシーだと口をそろえました。

 「スザキタクシーという吉本の人間ならよく知っている個人タクシーなんですが、スザキさんは本当にすごかったですね。到底間に合わないような出番を組まれても、スザキさんが運転すると道が混んでいてもなぜか間に合う。タイトなスケジュールのときはスザキタクシーというくらい営業には欠かせない存在でした。(車に)羽とか生えてたんちゃったかな……。何なら片輪走行くらいはしてた」とノブさんが伝説の語り部となると、大悟さんも「トラックの下くぐったりな」と乗っかりながら、「大阪の難波を疾走する『TAXi』スザキ版があってもおかしくない。シーマやグロリアが出てくる日本版『タクシー』見てみたい」とシリーズの次作にクセの強い提案をしました。

 テレビの世界で活躍する2人。吹き替え声優など仕事の幅を広げていることには、「僕らはテレビでエンターテインメントできていたら勝ちで、最高にお金が稼げてちやほやされてと思ってこの世界に入ったんですが、そうじゃなくなってきている。YouTuberの方が余裕で俺らより稼いでますからね」と時代の変化を感じる部分もあるといいます。

 「メチャクチャ面白いお笑い番組ができるならネットでもいいと思う」と話すなど、活動の場を広げることに制約を設けるつもりはないとノブさん。ただし、「吹き替えをやっていきたいとかは言えないですね。とんでもないプロの方がいらっしゃるんで。こんな汚い声めっそうもないです。呼んでいただけたらやる」と謙虚に笑いました。

(C) 2018 - T5 PRODUCTION - ARP - TF1 FILMS PRODUCTION - EUROPACORP – TOUS DROITS RESERVES



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