コラム

日本の軽はいろいろ世界一ィィィ 楽しくて脳汁出る「スポーツ軽自動車」6選(1/3 ページ)

黄色いナンバーと甘く見ているとヤケドしますわよ。

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 日本独自の軽自動車規格には、普通車とは異なる大きな魅力があります。車両価格、維持費、サイズ感、実用性、使い勝手などなど。家族のため、みんなのために、実用性やコストメリットを求めつつも「どうせなら、楽しく乗りたい」とも思います。

 今回はそんな人に向けて、本格スポーツカーから実用性もバッチリなのに“ちょっとスポーツ”なクルマまで、2019年2月時点で新車で買える「軽自動車スポーツモデル」を6つ紹介します。

【1】何よりも「運転の楽しさ」を! それならばこれ ホンダ「S660」

 2019年2月現在、新車で買えるホットな軽スポーツカーといえば? 多くのクルマ好きは恐らくこれを思い浮かべるでしょう。ホンダ「S660」です。

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ホンダ「S660」(写真:本田技研工業)

 S660は1990年代の名車「ビート」を復活させようと同社の若手社員が中心となって企画し、誕生したとされる2シーターのオープンスポーツカーです。2015年に登場しました。同社のフラッグシップスーパーカー「NSX」(関連記事)と同じ、運動性に優れるMR(ミッドシップエンジン・リアドライブ)のエンジンレイアウトを採用します。


平成初期の名車「ビート」。S660と同じ、MRで2シーターオープンの仕様(写真:鈴木伊玖馬)

 エンジンは660ccのターボ(約64馬力)。座席は完全な2シーターです。室内はタイトで荷物スペースはほとんどありません。そんな実用性をごっそりと削ぎ落とし、運動性能と運転する楽しさを磨き上げたストイックな仕様が何よりの魅力です。

 価格はベーシックモデルのβで198万720円(税込、以下同)から。日常の足として使うには困難な面がいろいろあります。しかし、趣味のクルマ、休日に楽しむセカンドカーなどにはピッタリの1台です。

 ともあれ、ターボエンジンに車重850キロの2シーターMR、オープンボディーで6速MTも選べる……。こんな仕様のクルマを新車で普通に買えるなんて、ニッポンのクルマ好きはかなり幸せです。

【2】「修行」は嫌、快適な軽オープンを実現する傑作車 ダイハツ「コペン」

 ダイハツにも軽オープンカー「コペン」があります。

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ダイハツ「コペン」(写真:ダイハツ工業)

 コペンは現行の軽オープンカーつながりで、先述したS660と比較されることがあります。しかし性格は見かけ以上に違います。オープンボディーならではの開放感や楽しさはどちらも味わえますが、電動開閉式ルーフの装備があり、FFなのでリアにトランクもちゃんと搭載。快適性や実用性ではコペンが一枚上手です。

 デザインバリエーションが豊富なのもポイントです。カラーだけでなく、カタチも選べるのが新しいところ。コペンは骨格と樹脂外板で構成する「D-Frame(ディーフレーム)」と、内外装を容易に着脱できる「DRESS-FORMATION(ドレスフォーメーション)」と呼ぶ新設計の構造を採用し、テーマやニーズの違いに応じて外装デザインをガラリとチェンジできるようになっています。

 ラインアップはスポーティーな「Robe」、アクティブで若々しい「XPLAY」、丸目でクラシックスタイルの「Cero」。さらにはハードトップのクローズドボディーにした特別仕様「クーペ」(関連記事)や、ダイハツ×トヨタのチューニングコンプリート車「GRスポーツコンセプト」(関連記事)などもあります。

 S660はストイックすぎてちょっと……。苦労せずスマートに軽スポーツカーの世界を楽しみたい、という人にはコペンが勧められそうです。

【3】旧規格時代の伝説爆速軽が復活! スズキ「アルト ワークス」

 黄色いナンバーと甘く見るとヤケドしますわよ──。今の軽自動車よりももっと小さかった、旧規格の軽の時代に軽最速と呼ばれて一世を風靡したじゃじゃ馬ホットハッチ、それがスズキ「アルト ワークス」。2015年、このアルト ワークスが現行アルトをベースに15年ぶりの復活を果たしました。

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アルト ワークス(写真:スズキ)

 昔より厳しくなった安全基準を満たしながら、車重はまさかの旧モデルよりも軽い670キロ。中低速域のトルクを強化した64馬力のR06A型ターボエンジンを搭載し、5速MTも選択できるスポーツモデルです。

 価格は150万9840円から。通常モデルのアルトは84万7800円からなのでちょっとびっくりする価格かもしれませんが、毎日走りでびっくりできるならば安いもんではありませんか?

 続いて、ホンダ「N-ONE」やダイハツ「キャスト」の売れ筋車の隠れスポーツモデル、そして400万円のすごい軽カーを紹介します。

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