連載

自宅でおいしいパン作り → いつの間にかカーボンより硬い「パン包丁」が完成、抜群の切れ味を発揮圧倒的不審者の工房

これが未来のお料理動画だ(大嘘)。

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 自宅でパンを作る人はいても、「ついでにパンから包丁を作ろう!」と考える人はいないと思いますが、YouTube投稿者・圧倒的不審者の極み!さんはどちらも一緒に作って反響を呼んでいます。コメントの「(投稿者は)2040年にいる」にも納得の発想。

※一部、研ぐ(削る)音に注意
ここからどうやって包丁ができるというのか……

 包丁としては硬さが必要なのでフランスパンを使うのかな? という安易な予想は裏切られ、動画では黙々とパン作りを行う様子が流れます。小麦粉にイースト菌・砂糖・水を入れてこねて、そこにバターも一緒に入れてパン生地を作る様子はなんだか手慣れてるようにも見え、普通においしそうです。お料理動画かな……?

普通にパン作りをしています
手慣れている……だと?
おいしそう
ついにパン生地で包丁の型をとると思ったら……?

 すると途中で、パン生地を平らにして包丁の型をとって――と、普通にパンを作るのかと思いきや、パン生地を水に浸しながら濾して「グルテン」を取り出す行動に。なるほどこれを使うのか……と思ったら、メインはその余り汁。実は動画の冒頭で、謎の遠心分離機を工作するシーンがあったのですが、それを使って余り汁を分離し、沈殿したものをフランスパンで火にかけて「グルテンフリーの強力粉」を作る投稿者。ここまでの前フリがすごい!

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水に浸して生地をほぐすようにして
取り出したのはパンの食感を生み出すタンパク質「グルテン」
しかしメインとなるのはその余り汁。なにやらケースに入れてフタをして……
動画冒頭で作っていた遠心分離機にて分離! このためだったとは……
なにこの動画……(褒め言葉)

 レンジにかけて薄くのばしたグルテンフリーの小麦粉の生地で包丁の型をとり、自作の乾燥環境でカチカチに乾燥させたら、半透明のプラスチックのような見た目に。ちなみにここで硬度計を使い“硬さ”を測定(※数値が大きい方が硬い)していますが、フライパン(85.0)やカーボンファイバー(92.5)よりも硬い(101.0)ことが確認できます。まじかよ……。

沈殿したグルテンフリー粉を集めていきます
ここまで集めるのにどれだけかかったのだろう……
レンジにかけて薄くして、ついに包丁の型を大きめでとります
自作の乾燥環境も登場
プラスチックみたいです
そんなに硬いのか……!

 あとはいつも通り、丁寧かつ繊細に砥石などを使って研いだら完成! からの、工程途中で取り出してレンジにかけておいたグルテンが登場し、グルテンフリー粉の刃とまさかの合体へ……!

もはや研ぐのは日常の光景
まさかここでグルテンが再登場するとは……

 完成したのは、パンから作った、柄がグルテン、刃がグルテンフリーの小麦粉製という(恐らく)誰も見たことのないであろう包丁。試し切りでは動画の最初に作って焼き上がったパンを切るシーンもあり、スパッと切れてると思ったら、切ったパンの中からキュウリが出てきて、そのキュウリをタンッタンッと気持ちよく切る様子が確認できます。切れ味の前にツッコむところが多すぎる……!

なんだかオシャレなパン(グルテンフリー粉刃)の包丁が完成!
切りにくそうなパンも切れちゃう切れ味
……っていつキュウリ入れた!?

 動画には海外からの「クレイジー」など驚く声が多く寄せられ、「日本だけがこれらのレベルに到達できる」といった声や、さまざまな素材から刃物を作る圧倒的不審者の極み!さんだけに「エイプリルフールで彼は普通のナイフを作るつもりです」というコメントも寄せられています。

今回もユーモアにあふれた素晴らしい動画でした

画像提供:圧倒的不審者の極み!さん



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