半世紀の歴史に幕 トヨタ、「マークX」の生産を終了 マークII&マークXってどんなクルマだったの?(1/2 ページ)
昭和~平成の名車、かつて“ハイソカー”の「マークII三兄弟」として一世を風靡しました。【フォトギャラリー30枚】
トヨタが「マークX」の生産を2019年12月で終了すると発表。最後の特別仕様車「250S “Final Edition”」と「250S Four “Final Edition”」を2019年4月24日に発売しました。
マークXはトヨタの4ドアセダン型車種。国産4ドアセダンとして昨今はもう珍しいFR(フロントエンジンリアドライブ)レイアウトによる「意のままの走り」「クラウン譲りの上質な走り」などの走行特性を持つ、昭和時代から続く名車種です。
誕生は1968年。最上位セダン「クラウン」(関連記事)とファミリーカー「コロナ」の中間としてコロナの上級グレードに位置付けた「コロナ マークII」にはじまり、1984年に「マークII」としてコロナから独立。1980年代後半~1990年代の平成初期バブル期には“ハイソカー”の「マークII三兄弟(マークII、クレスタ、チェイサー)」として流行し、やけに速い直6ツインターボエンジンで街中をブイブイ走っていました。
2004年により高級上質路線へ軸足を移す目的で、クラウン譲りのプラットフォームで刷新し、車名を「マークX」に変更。2009年にはマークXとして2代目、マークII時代を含めると通算11代目となる現行のGRX130型が登場。4ドアFRスポーツとしての特性をガツンと強烈に体現したトヨタ純正チューニングコンプリートカー「マークX “GRMN”」(関連記事)なども販売されました。
今回の特別仕様車250S Final Editionと250S Four Final Editionは、それぞれFRの「250S」と4WDの「250S Four」をベースに、特別カラーと特別パーツや装飾によって質感を高めた「最後の特別仕様車」です。
気品のある深いブラック「プレシャスブラックパール」など3色の特別色を用意し、フロントバンパーモールのダークメッキパーツ、スパッタリング塗装の18インチアルミホイール(FR車)、アルカンターラ素材を用いた特別シート、レッドを配色したソフトレザードアトリム表皮などを採用し、渋くスポーティーな印象を際立たせました。
パワートレインは2.5リッターV型6気筒ガソリンエンジンの「4GR-FSE」。最大出力は205馬力、最大トルクは24.8kgf-m(243Nm)を実現し、マークXのモットーである「意のままの走りを最後まで実現する」としています。
価格は250S Final Editionが333万1800円(税込、以下同)から、250S Four Final Editionが348万9480円からです。
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