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食べられる人工卵作りに挑戦 → なぜか偽卵黄を素材にバイオプラスチック包丁を制作圧倒的不審者の工房(1/2 ページ)

もはや動画のタイトルが理解不能になりつつある……。

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 YouTubeに「偽装卵はミニチュア包丁に最適です」という謎のタイトルの動画が投稿されユーザーの混乱を呼んでいます。さまざまなモノから包丁を作ってきた圧倒的不審者の極み!さんによるものですが、今回はまずリアルな卵の黄身を作るところから始まります。

「偽装卵はミニチュア包丁に最適です」の意味とは……?

 食品添加物(アルギン酸ナトリウム)を水で溶かし、黄色と赤色の食紅で色を付けます。あとは塩化カルシウム水溶液を用意し、それをドロドロで橙色になったアルギン酸ナトリウム水溶液にかけることで表面が固まり、取り出せばプニプニとした黄身ができあがります。

今回のメインとなる「アルギン酸ナトリウム」
水に溶かして、濾していきます
食紅を使って黄身っぽい色に

 実はこれ、人工イクラを作る工程とほとんど一緒の方法であり、動画の冒頭では「人工イクラ」と「人工キャビア」を作る様子もみられます。イクラの見た目の特徴である“目玉”をどう作るのかもわかるので、気になった人はチェックを。

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もう1つ大事な「塩化カルシウム」
アルギン酸ナトリウムが塩化カルシウム水溶液と反応し、表面が固まって膜状に
取り出せば偽の黄身ができあがり

 先ほど偽の黄身が完成しましたが、より本物っぽくするために今度はナタデココが登場。何度か煮てから圧縮してつぶし、さらに2日間ほど乾燥させることでペラペラの状態に。その残った食物繊維をミキサーにかけて粉状にしたものを、黄身の色を付けたアルギン酸ナトリウム水溶液にプラスする形で、再び“偽の黄身”を作ります。

出てきたのは「ナタデココ」の缶詰
水洗いしつつ2回ほど煮ます
すると糖濃度がゼロに近い値に
そのナタデココをつぶして
2日間放置して乾燥させると右画像の状態に
絶対に破れなそうな薄い繊維に

 すると、オレンジ色の半透明ゼリー(要するに巨大イクラ)のような黄身だった1回目と比較して、よりリアルな卵の黄身が完成。そこに薄くて透明なアルギン酸ナトリウム水溶液をかければ、一瞬では本物と見分けがつかなそうな生卵ができあがっています。すごい……!

ナタデココの食物繊維をミキサーで粉に
それをアルギン酸ナトリウム水溶液に混ぜて
できた偽の黄身がこちら(左)。1回目と比べて見た目がより本物に近くなっています
お箸で黄身を割った見た目がそれっぽい!

 ……と驚いたところで、ここからが本題。包丁を作るため、これまでに登場した「ナタデココパウダー100%」「アルギン酸ナトリウム」「アルギン酸ナトリウム+塩化カルシウム」、そして最後の「アルギン酸ナトリウム+塩化カルシウム+ナタデココ」をそれぞれ3日間かけて乾燥させ、強度を測ります。ちなみに後の2つは事前に塩化カルシウム水溶液に8時間ほど浸しています。

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