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こんなの池袋晶葉ちゃん養成マシーンじゃねえか! マシーナリーとも子、DJIの次世代ラジコンロボット「ロボマスターS1」を触るマシーナリーともコラム

恐ろしい、恐ろしい計画だ……!

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※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 バーチャルYouTuber、マシーナリーとも子による不定期コラム第13回(連載一覧)。今回はドローンでおなじみDJI社から新たに発売された、教育用ラジコンロボットロボマスター S1をレポートしてきてもらいました。これ、VRクラスタの間でもかなり話題になっていて、僕(担当編集)もちょっと気になっていたんですよね。

 とも子も実際に触ってみてかなり気に入ったようで、取材後は「池袋晶葉ちゃんの時代が来た」「DJIは池袋晶葉ちゃんを生み出そうとしている」などと意味不明なことを口走る有様。何があったらそういう感想になるんだ……?

VRクラスタというか、主にGOROmanさんがめっちゃはしゃいでた
はしゃぎすぎでは……?(欲しい)
シンギュラリティを何だと思ってるんだ

ライター:マシーナリーとも子

徳で動くバーチャルYouTuber(サイボーグ)。「アイドルマスター シンデレラガールズ」の池袋晶葉ちゃんのファンやプロデューサーを増やして投票してもらうために2018年4月に活動開始。前世はプラモ雑誌の編集をしていたとも言われているが定かではない。現在はBOOTHでグッズを売ったりLINEスタンプ(123)を売ったりしている。スマホアプリ新しいのできました(iOS / Android)。旧アプリ(iOS / Android)や合同誌もあります。お仕事募集中。

YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/user/barzam154

ロボマスターってつまりロボ+アイドルマスターでしょ?

 デデンデンデデン。マシーナリーとも子よ。

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 ある日、友人から「これ完全に実質池袋晶葉ちゃんじゃありませんか? 見に行きませんか?」とDMが届いた。紹介されたその商品はドローンで有名なDJIの最新商品、「ロボマスターS1」。なんでも中高生のためのプログラミング、ロボティクスの教育用ロボットなんだとか。えっ! それって完全に池袋晶葉ちゃん(14歳)じゃん。ロボマスターって名前も完全にロボ+アイドルマスターだしこれはもう完全に池袋晶葉ちゃんだろ。やらいでか! というわけで内覧会にお邪魔してきました。

※本連載をずっとお読みの方には説明の必要が無いかもしれませんが池袋晶葉ちゃんとはアイドルマスターシンデレラガールズに登場する天才ロボ少女アイドルであり、マシーナリーとも子が崇拝し、全てをささげているかわいい女の子である。みんな来年の総選挙では池袋晶葉ちゃんに投票しよう

実質池袋晶葉ちゃんがめちゃめちゃに満ちたロボ空間

 内覧会会場は市ケ谷にある武蔵野大学附属千代田高等学院・千代田女学園中学校。

 女学園中学校だって!? 池袋晶葉ちゃんも女子中学生なんだが。どんどん事態が“収束”しつつあるのを感じる。いったいなにが起こっているんだ!?

 これが今回の新商品、ロボマスターS1である。えー! なんじゃこりゃ! かわいい&かっこいいじゃん!  この機能美と見目麗しさを兼ね備えたフォルム、まさに池袋晶葉ちゃんの作ったロボっぽいじゃないか! すごいぞ! アンテナがウサギっぽいのも池袋晶葉ちゃんっぽい。

『アイドルマスターシンデレラガールズ』より[ムーンライトバニー]池袋晶葉ちゃん。大体ロボの特徴が似ていることが分かる。分かるだろう

 頭部っぽいところにカメラがセッティングされてるのも見事に「顔」っぽい造形。なんだかレーザーウェーブとかブレアリオスを彷彿(ほうふつ)とさせますね。

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 内覧会の流れとしてはDJIの人や実際に使ってみた教師の人などのプレゼン→試遊会という流れだったんだけど、なんといってもこの試遊会がとにかく楽しくてインパクトあったのでまずこっちを見てもらおうかな。

 ウワーッ! どうだこれ、やべえだろ。見ての通り、このロボマスターS1はギュンギュン走り回って撃ち合いができるんだよ。「クルマじゃん」って見た目から想像つかない機動性。っていうか真横に動けるのかよ。すごいなお前。

 カメラの下に備え付けられた「ブラスター(かっけぇー!)」はゲル弾と赤外線レーザーが発射可能。各所がピカピカ光ってる外装は「インテリジェント検知アーマー」となっていて、ブラスターから発射されたゲル弾、赤外線の着弾を感知可能。攻撃された際に即座に頭部のインテリジェントコントローラで分析を行い、ヒットポイントが減る。相手のヒットポイントを0にすれば勝ちというわけだ。すげえ。ゲームじゃん。

 ゲル弾撃ってる様子はこんなカンジ。

 操作は全てiPadでできるんだけど、ゲル弾発射ボタンを連打すると結構な勢いでズバババン! と連射できてすごかった。アサルトライフルじゃん!? iPadを傾けることで視点を操作できるという、「スプラトゥーン」のジャイロ操作みたいなこともできてとても面白い。よくロボットもののフィクションで「パイロット適正を見極めるためにテレビゲームやらせる」みたいなシーンがあるけどアレってマジなんだな。ゲームうまいやつはロボットの操縦もうまいんだろうなっていうあの概念が「リアル」にやってきたカンジでめちゃめちゃ感慨深かった。

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 ちなみに試しにわざと手のひらにゲル弾を撃ってもらってみたんだけど(当然ながら実際に他人やサイボーグに撃ってはいけません)結構な勢いがあって「おほォ~~ッッ」って声を上げてしまった。感覚では木綿豆腐くらいなら余裕で破壊できそうな威力があったぜ。すごいぞロボマスターS1!

DJIは池袋晶葉ちゃんを産み出そうとしている!?

プレゼンテーションでは実際に中高生がロボマスターS1を楽しむ様子や、教育への取り入れ方を紹介。「めっちゃ効果ありそ~~絶対何人かロボ博士になるわ~~」って思わされてしまった。できそうだもん

 と、まあここまでの遊んでる様子だけだとロボマスターS1が単なるロボットで撃ち合いして遊ぶラジコンオモチャみたいに見えるかもしれん。だがこのロボマスターS1はプログラミングを学ぶために生み出された教育用ロボット。ただコントローラーで操作するだけでなく、人類の子供たちに楽しくロボット工学やプログラミングを仕込むための教材として作られているんだな。

ブロックを組み合わせるような感覚でプログラミング可能なScratch(公式Webサイトより)

 プログラミング原語としてはScratchというブロックを組み合わせるように扱える学生向けのプログラミング言語と、テキストを打ち込んでより自由なコーディングが可能なPythonの2種の言語に対応していて、例えば「床のマーキングに沿って自動で走る」とか、「あらかじめ用意したパネルをカメラで確認して、それぞれに対応したアクションを取らせる」とか「自動で同型のロボットを追尾する」とかいろいろなプログラムを仕込むことができるんだな。

 で、そのプログラムもただ単に「いろいろな動きを仕込むことができるぞ!」ってだけじゃなくてちゃんと使い所があるのが面白い点。そう、先ほど紹介した撃ち合いバトルだな。

注目は1分40秒くらいから

 つまり「対戦相手をボコボコにしてえから“勝てる”プログラムを作り出してえよ!」というモチベーションが産まれるわけだ。これはすごいぞ。実際、漠然となんとなく「プログラムを勉強しよう!」って取り組むの大変だもんな。私も挫折した経験あるもん。そこにこれだけ試行錯誤しがいがあるお供がいるというのはとても心強い。

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 製品プレゼンテーションでは、実際に学生がロボマスターS1と遊んでいる映像も見ることができた。チョコマカ動くロボマスターS1を見た女子生徒が「うわー!かわいい!」って大騒ぎしてるんだよ。やべえ。池袋晶葉ちゃん見てるか!? なあ! ほらみんなロボかわいいって言ってるぞ!  池袋晶葉ちゃんの時代来てるよ!

 価格は学校教材として扱いやすいように、抑えに抑えてなんと6万4800円(税込)。ウソやろ。絶対6桁すると思ったわ。買おうと思えば買えるじゃん! ちょっとウチにも欲しいくらいだわ。

 と、まあ非常に楽しいロボット教材であるロボマスターS1。だが同時に恐ろしい、恐ろしい商品でもあると言えよう。だってこんなの……こんなの池袋晶葉ちゃん養成マシーンじゃねえか! かわいいロボットを子どもたちに与え、「へぇ~! ロボットってかわいくて愉快だね」と思わせる! 簡易な組立工程で「ロボットを組み立てる楽しさ」を仕込み、プログラミングを練るという複雑極まりない行為まで楽しく習得させてしまおうという周到さ……。一体どういうつもりなんだDJI! 天才ロボ少女をガシガシ誕生させようというのか?

 かつて「メタルギアソリッド2」というゲームがあった。このゲームでは新キャラクターのお兄ちゃん、雷電が執拗(しつよう)なまでに前作「メタルギアソリッド」と同じようなシチュエーションで戦わせられる。プレイヤーはゲームを遊びながら「なんかこんな雰囲気のミッション前作でもあったな」とデジャビュに襲われながらプレイすることになる。

 終盤で、その仕掛けがアメリカを牛耳る黒幕、「愛国者たち」の思惑によるものと明かされる。過去に起こった事件と酷似した実戦を経験させることで伝説の傭兵、ソリッド・スネークを新たに作り出そうという陰謀……。誰でもスネークになれる。その計画はS3計画、「SolidSnakeSimulation」と呼ばれていた――。

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 おわかりだろうか。いま、ロボマスターS1を通じてDJIがやろうとしていることは、「愛国者たち」の野望と同じなのだ。彼らはロボマスターS1という、素晴らしい教材を通じて池袋晶葉という天才ロボ少女を現実に産み出そうとしているのだ! 恐ろしい、恐ろしい計画だ……! この商品は「AkihaIkebukuro Simulation」だったんだよ!

「アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ」より改造ドローンで自撮りする池袋晶葉ちゃん。多分DJI商品使ってる

 っていうかDJIさんホンマ池袋晶葉ちゃんというめちゃめちゃロボットが好きで前向きな女の子がアイドルマスターシンデレラガールズにいるのでコラボとかしてください頼む。

 あと縦横無尽に走り回ってバシバシブラスターを撃つロボマスターS1たちを見てめっちゃめちゃ“シンギュラリティ”感じちゃった。今回は4人でワイワイ見に行ってたんだけどずっと「ターミネーター」とか「ロボコップ」の話してたからね。カメラついてるから多分やろうと思えば個人個人の顔覚えてこいつはどこどこの所属で~とかできちゃうんだよな今の技術って。

 「ロボコップ」のラストで悪い社員が社長を人質に取るっていうシーンがある。ロボコップには自分を作った会社の社員を撃つことができないプログラムが組み込まれているので、社員である悪いやつを撃つことができない! どうする!?

 そのとき、とっさに社長が悪いヤツに対して「お前はクビだ!」と言い放つ。クビになった以上は社員じゃないのでロボコップは安心して悪いヤツを撃ち殺すことができました……とっていうのがこのシーンのオチなんだけど、もはやこの名シーンもSF的皮肉が効いたジョークではなくなってしまったね。人類がロボットに下る日がもはや目の前なのだ。諸君、シンギュラリティの訪れは近い。2045年のその日まで……せいぜい生産的活動にいそしんでくれたまえ。

 あらためましてロボマスターS1は6万4800円(税込)で発売中。お子様の天才ロボ情操教育に、みなさんも買われてみてはいかがでしょうか。お子様がいない人は人生のお供に買えばいいんじゃない? そして池袋晶葉ちゃんを身近に感じよう。

以下、いいな~と思ったけど本文に入れられなかった写真集

ゲル弾のカートリッジ。P90みたいでかっこいいね。弾の大きさは大体BB弾くらい
乾燥した状態のゲル弾。ひと晩ほど水につけておくと使えるようになる
水で戻したゲル弾。タピオカっぽい
ゲル弾はDJIのロゴ入りの桶に入って展示されていた。このロゴ入りの桶が取材班のあいだで「欲しい」「ロゴが入ってるだけなのにカッコよすぎる」と大評判
会場でかっこいい箔押しの封筒が配られたのでてっきりパンフレットやDVDが入ってるのかな? と思ったら……
なんの説明もなくロボのウッドクラフトが入っているのだった。「あれだけロボマスターS1で遊んだら実物とは言わなくとも模型欲しくなっちゃうでしょ?」ってタイプの気遣いだ!! あるいは「たのしいようちえん」についてる戦隊ロボのふろく的精神だ!!

マシーナリーとも子 イベント情報

【マシーナリーとも子10周年 シンギュラリティトークショー】
日時:7月15日(月) OPEN 18:00 / START 19:00
場所:阿佐ヶ谷Loft A(Webサイト
チケット:前売¥2000 / 当日¥2500(共に飲食代別。要1オーダー¥500以上)
前売はe+にて4月6日(土)12:00発売!!

【出演】
マシーナリーとも子(バーチャルYouTuber)
ロマンキャンセル柿本(テーマ曲「Singularity」作曲者)
小林銅蟲(漫画家)
evil07(マシーナリーとも子ゲーム製作者)
ゴワス(ゲーム製作関係者)
…and more!

【概要】
 マシーナリーとも子10周年記念トークショーが2019年夏、いよいよ開催決定! 3時間に渡ってみんなでマシーナリーとも子の動画を見ながらダベったり、出力物の制作秘話が出てくる胡散臭い集いです。マシーナリーとも子ゆかりのスペシャルフードもせっかくだから用意しようと思います。スープとか。この夏は池袋晶葉ちゃんで盛り上がろう!

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