ホスピタリティが完璧なのかよ マシーナリーとも子、輝夜月のライブを見に行ってきたの巻:マシーナリーともコラム
バーチャルYouTuberがバーチャルYouTuberのライブを取材する時代。
バーチャルYouTuber、マシーナリーとも子による不定期コラム第11回(連載一覧)。今回は以前インタビューさせていただいた縁もあって、去る5月1日に行われた、バーチャルYouTuber「輝夜月」による2nd LIVE「輝夜 月 LIVE@ZeppVR2」を取材してきてもらいました。
バーチャルYouTuberがバーチャルYouTuberのイベントを取材する時代、これがもしかしてシンギュラリティなのか……?
ライター:マシーナリーとも子
徳で動くバーチャルYouTuber(サイボーグ)。「アイドルマスター シンデレラガールズ」の池袋晶葉ちゃんのファンやプロデューサーを増やして投票してもらうために2018年4月に活動開始。前世はプラモ雑誌の編集をしていたとも言われているが定かではない。現在はBOOTHでグッズを売ったりLINEスタンプ(1・2・3)を売ったりしている。スマホアプリ新しいのできました(iOS / Android)。旧アプリ(iOS / Android)や合同誌もあります。お仕事募集中。
YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/user/barzam154
いや〜楽しかった!
ソースビーム! マシーナリーとも子よ。
去る5月1日、輝夜月ちゃんの2nd LIVE「輝夜 月 LIVE@ZeppVR2」が催されました。先日インタビューさせてもらいまして「めちゃ勉強になるな……。スゲェ〜」とメチャ勉強させてもらった私。今回はZepp DiverCityにて行われたライブビューイングにて拝見させていただきましたので、ゆるゆるとレポをお送りします。取りあえず結論から述べると「ああ……こうやってみんなVR機器買いたくなっちゃうんだな……」と分からされてしまいましたわ。いや〜楽しかったよ。
シチュエーションやタイミング、新曲をハモらせるしっかりしたテーマ設定
ライブは月面よりスタート……したと思ったら、前回の開催地でもあったZepp VRが粉々に破壊されており、案内役であるエビーバーとパブロッコリーも「なんでやねーん!」と絶叫。直接参加しているVR組は「えええええええ」ってなってたかもしれないけどわれわれ高みの見物を決め込んでいるZepp DiverCity組はゲラゲラ笑っていました。
が、振り向くとそこには超巨大なタワー、「Zepp VR2」が! そう、ZeppVRは壊滅したのではなくよりスケールアップした月ちゃんのライブのために新生したのだ!
すると月面のVR参加者たちを紫色の悪いヤツら、「LOW GUYS」が取り囲み襲い掛かる! えっ、ライブなのに悪いヤツらとかいるの!? ストーリーがあるとは聞いてたけど(※インタビュー参照)そういうカンジなの!?
エビーバーとパブロッコリーに誘導され、Zepp VR2へと逃げ込むVR参加者。するとそこには……ステージと我らが輝夜月ちゃんが! 登場とともにぶちかまされる1stソング「Beyond The Moon」。会場のテンションが最高潮になるとともに、LOW GUYSたちは消滅するのだった……。
5月1日という令和初日の新時代の記念すべき日に開催されるにふさわしく、「古い時代を脱却して明るい新時代に向かっていこう!」というコンセプトの本ライブ。進行するにつれて会場はどんどんタワーの頂上へ向かって上昇していき、ステージ上でもVR技術を駆使して瞬時に着替えたり、ステージが大きく様相を変えたり、プロジェクションマッピング的なデコりを見せたり、ライブ中にもかかわらずVR参加者たちが月ちゃんと密接なコミュニケーションを取れたりと、とにかく「どんどん新しくて楽しいことをやっていこう!」という姿勢を見せてくれました。
そしてそうしたタイミングやライブのコンセプト、試みが月ちゃんの3rdソング「NEW ERA」と交わっていくという構成はとっても美しい! 月ちゃんやそれを支える人たちは軸がしっかりしとるな〜と感心させられたよ。
月ちゃんのライブについては前回も今回も「すげえ斬新なライブでこれからの時代を変えていくVRライブの指標となりうる歴史を変えるスゲーイベント!」的な言説が多く、私もそれに異を唱えるつもりはないんだけど、それ以上にこのしっかりとしたテーマ設定にうならされたねえ。ホンマうまいわ。これには2045年からやってきたマシーナリーとも子も脱帽です。
VR参加組がうらやましい!
さて最初に述べた通り今回はZepp DiverCityでのライブビューイングにて参加したわけですが、ライブビューイングならではの会場のドライブ感は楽しめたもののやはり随所で「これVRだったらもっと最高だったんだろうな〜!」と思うところもあり、バーチャルYouTuber活動開始1年超にしていまさらながらVR機器が欲しくなってまいりました。
だって私らは映画館のスクリーンで見てるだけだけどVRなら月ちゃんと同じ空間にいれるわけだもんな〜! しかも現実のライブよりずっと距離が近いし。視界が全然違うよな〜いいな〜ってのはありましたね。しかもアイツら月ちゃんにハグしてもらったりしてたんだぜ! クソ! 許せねえ〜!! ライブで歌って踊ってしてる演者さんにハグしてもらえるなんてこと、ありますか? でもVRライブだとそれができるんだな。恐ろしい時代だぜまったく。
ほかにも月ちゃんがVR参加者たちを指して「なんかあの辺に関係者の人たちがいる気がするな〜」ってつぶやくとほかのVR参加者が殺到して月ちゃんが「あ”あ”〜〜! 殴らないであげて〜!」って慌てたりとか、月ちゃんの指示に合わせて「令和」の文字を出現させるエモートでみんなで遊んだりとか、「こっ、これはライブビューイングだとフルには味わねえ……! ちくしょう、VR組がうらやましいぜ……!」とハンカチをかむようなシチュエーションが多分に盛り込まれておりました。やっぱライブにしっかりと参加できるってイイよな〜! 私もいい加減VR環境をそろえてNEW ERAに旅立つべきなのかもしれん……。
しっかりUFOが食いたくなってしまう強かさもスゴいぜ
さてこの2nd LIVEなんですが、「焼きそばUFO」でもコラボした日清がスポンサーなんですね。それもあってか開演前、待機中のZepp DiverCityでは数分ごとに月ちゃんの「UFO」CMの映像が流れていました。で、マキシマム ザ ホルモンの歌が原曲だけあってこの曲が流れたときの会場のテンションのブチ上がりかたがヤバいんですね。まだライブ始まってないのに3回、4回、5回とCMが繰り返されるたびに会場を満たすペンライトの閃光+コールの嵐。UFOのおかげで開場前に完全にDiverCityが臨戦状態まで暖まってしまいました。ありがとうUFO。
そしてライブ終了後、とくにアンコールなどはなかったのですが何の説明もなく焼きそばUFOの曲をバックに月ちゃんが踊る映像が繰り返し流れる! なんか4〜5回くらいやってた!
で、そこでも繰り返し繰り返し会場のみなさんが狂喜乱舞してウェイウェイやる! スゴい。スゴすぎる。いろいろとかわいい月ちゃんやVRライブの可能性を見せられたのに、われわれが椅子から立ったときに考えたのは「完全にいまUFO食いてえな」だったのです。スポンサーへの配慮が完璧か!?
しかも会場を出るとスタッフさんから「記念品です!」とビニール袋を手渡される。なんだろう? 月ちゃんグッズかな? と思って中身を検めるとなんといま散々コマーシャルされてしまった日清カップ焼きそばUFOじゃん!!! ホスピタリティが完璧なのかよ。ちょうどいま食いたいと思ってたんだよ!
ライブ自体の構成の巧みさもさることながら、最後まで抜け目ない強かさを見せてくれた「輝夜 月 LIVE@Zepp VR2」。VTuberの先輩の強くかわいく美しいその姿にまたもや「勉強になります……!」と頭を垂れてしまったのでありました。月ちゃん、新時代を見せてくれてありがとう。私もシンギュラリティガンバるよ! そう、シンデレラガール総選挙で池袋晶葉ちゃんを勝たせるためにな……!
5月10日18時40分追記
公式のライブクリップがYouTubeで公開されました。
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許せる!