そういえばなんで「ハコスカ」なの? ケンメリ、ジャパンなど、歴代「スカイライン」の愛称が生まれたワケ
当時を知らないと意外と新鮮かも。
日産自動車が手がけたクルマの中でも、特に長い歴史を持ちファンに愛されてきた「スカイライン」。現行モデルである「スカイライン(V37型)」は17代目となり、初代「プリンス・スカイライン」から数えて60年以上の長い歴史を持つこのクルマには、多くのストーリーがあります。
3代目の「ハコスカ」や4代目の「ケンメリ」のように愛称で親しまれているモデルもありますが、当時を知る人にとっては何のことはなくても、今聞くと「なぜ?」とピンと来ない人もいるかも。今回は、歴代スカイラインの愛称とその由来を紹介します。
3代目(C10型)「ハコスカ」の由来は?
レース直系のスポーツグレード「GT-R」が初めて登場した世代でもある、3代目スカイライン(C10型)の愛称は「ハコスカ」。角ばったボディー形状が由来で分かりやすい名前ですが、実は現役当時に付いた愛称ではありません。次の「ケンメリ」が出てから区別するために、箱型のスカイライン、ハコスカと呼ばれるようになりました。
4代目(C110型)「ケンメリ」の由来は?
ハコスカに続いて登場した4代目の「ケンメリ」は、テレビCM「ケンとメリーのスカイライン」シリーズが由来。CMソングもクルマもヒット、社会現象を巻き起こした1台でした。舞台のひとつとなった北海道・美瑛にぽつんと立つポプラの木は今でも観光名所になっています。ちなみに、この愛称から派生して4ドアセダンモデルは「ヨンメリ」とも呼ばれます。
5代目(C210型)「ジャパン」の由来は?
5代目となるC210型の通称は「ジャパン」。「日本の風土が生んだ名車」「SKYLINE JAPAN」という登場時の広告で使われたキャッチコピーが由来です。なんとも自信ありげなキャッチコピーですが、実は環境規制が強化されたタイミングでの登場であったため、当初はDOHCもターボもなく苦戦。ライバル車種だったトヨタ「セリカ」の広告で「名ばかりのGT達は、道を開ける。」という挑発を受けてしまいます。
3年後にターボモデルを追加した際には、今度はセリカがフルモデルチェンジ直後でターボモデルのない状況だったため、「今、スカイラインを追うものは誰か」と反撃しています。
6代目(R30型)「鉄仮面」の由来は?
6代目のR30型は、アメリカの俳優、ポール・ニューマンがCMキャラクターだったことから「ニューマン・スカイライン」と呼ばれましたが、スポーツグレード「RS」の後期型は通称「鉄仮面」という別の愛称が付いています。角ばったボディーに細いライト、グリルレス仕様という無骨な顔付きは、騎士の鉄仮面さながら。見た目は市販車、中身はモンスターマシンのぶっ飛びレース「シルエットフォーミュラ」での活躍でも知られるクルマです。
新型スカイラインでは「400R」が復活!
各時代で記憶に残るスポーツモデルを送り出してきたスカイライン。2019年秋に登場予定の新型では「400R」が復活します。
かつての400Rといえば、R33型GT-RをベースにGTマシンと同じ2.8リッターエンジンを搭載、その名の通り400馬力を叩き出すNISMOのコンプリートマシンでした。
純正の1グレードとして登場する新400Rは3リッターのV6ツインターボエンジン、もちろん期待を裏切らない400馬力仕様で登場します。
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