威圧感のある鋭いフェイス ヤマハ「YZF-R1」「R1M」をマイナーチェンジ、カウルや電子制御システムなど刷新(1/2 ページ)
シャープな印象を与える「R1」「R1M」の2020年モデルです
ヤマハ発動機は2019年7月17日、998cc直4エンジンを搭載したスーパースポーツ「YZF-R1」「YZF-R1M」のマイナーチェンジを発表しました。
YZF-R1は1998年に初代モデルが発売された大型バイクで、ヤマハ発動機のスポーツバイクにおけるフラッグシップに位置付けられています。今回は基本モデルとなる「R1」と、カウルのカーボン化などを図った上級モデル「R1M」がマイナーチェンジの対象となっています。
エンジンはEU5排ガス規制に適合させつつ、現行モデルと同等の出力を維持。新型シリンダーヘッド、新型インジェクターを採用して、燃焼室とスロットルバルブの距離を短縮することで燃焼効率を向上させ、低回転域から中回転域における燃焼速度を最適化しています。また、バルブの挙動を左右するフィンガーロッカーアームも刷新して、「レースユースでのさらなる高回転化を見据えた限界性能の底上げ」が図られています。
フロントカウルは鋭く威圧感のある新デザインに変更。現行モデルと比べて5.3%も空気抵抗特性を向上しているそうで、新しいLEDデュアルヘッドライトはLowビーム時の照射性(範囲)が向上しています。
電子制御システムは現行モデルに搭載されているシステムに加え、好みや状況に応じた走行支援を行う「EBM(エンジンブレーキマネジメント)」「BC(ブレーキコントロール)」という2つの連動した制御システムを追加しています。
カラーリングはR1にディープパープリッシュブルーメタリックとブラックメタリックの2色を用意。R1Mはブルーイッシュホワイトメタリックのみとなっています。
「YZF-R1」「YZF-R1M」の発売は欧州にて2019年9月下旬からスタート。価格は未定で、R1は2100台、R1Mは600台の販売を計画しています。日本では2020年秋以降に発売予定です。
(春山優花里)
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