あのMINIも電動の時代へ MINI初の市販EV「MINI Cooper SE」登場(1/2 ページ)
EVになってもMINIのアイデンティティは健在です。【写真80枚】
ドイツのBMWは7月9日、同社の小型車ブランド「MINI」の100%電動車(EV)「MINI Cooper SE」を発表しました。
MINIは、かつて英国に存在した自動車会社「ブリティッシュ・モーター・コーポレーション」の小型車「Mini」をモチーフにしたコンパクトカー。現在はBMW傘下で3ドア/5ドアハッチバック型、ルーフが開くコンバーチブル、ステーションワゴンタイプのクラブマン、SUVタイプのクロスオーバーなど、多種多様なモデルをラインアップしています。
今回登場したMINI Cooper SEはMINI初の量産EVです。3ドアモデルをベースにしたエクステリアには、フロントグリルやリアエプロン、ホイールにクーパーSE専用パーツが使われているだけでなく、ドアミラーなどにイエローのアクセントを入れることでEVであることを表現したとしています。
インテリアは従来のMINIのデザインを使いつつ、メーターには5.5インチのカラーディスプレイを採用しました。ディスプレイにはバッテリーの充電レベル等の運転に関する情報やナビゲーションなどが表示されます。また、バッテリーをフロア奥の床下に配置することで、ラゲッジスペースの容量は211リットルを確保しており、ショッピングなどの場面でも安心して使えるとしています。
最後に、MINI Cooper SEはMINIのスポーツグレード名でもあるクーパーにふさわしい動力性能も備えます。最高出力135kW(約185馬力)、最大トルクは270Nm。静止状態から時速100キロまでの加速が7.3秒とスポーティーカー並の加速力を持ちます。バッテリーの搭載位置を床下の収めたことで、クーパーSよりも重心が30ミリ低くなり、低重心化を実現したことにより、MINIならではのゴーカートフィーリングも持つとしています。
バッテリー容量は32.6kWh、航続距離は最長で270キロです。充電は家庭用AC電源とDC急速充電器に対応。50kW出力の急速充電ステーションを使うことで、約35分で80%まで充電が可能です。
MINI Cooper SEは2019年11月から英国の工場で生産を開始する予定です。
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