レビュー
黒木華「凪のお暇」はぐれたイワシに憧れた凪と慎二のすさまじいすれ違い 凪を受け止めるのは「メンヘラ製造機」?(2/2 ページ)
凪は「慎二の肩書きに惹かれていた」。
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川を超えて「メンヘラ製造機」と一夜を共にした凪
アパートに戻った凪は、ベランダでゴンと会話をした。
「もしゴンさんさえよければ……今から、お部屋に遊びに行ってもいいですか?」
群れから外れないよう踏ん張ってきた凪にゴンが掛けた言葉は「ずっと一生懸命ちゃんとしようってがんばってきたんでしょ? もっと力抜いていいと思うんだよ」。ハイボールのチョコミントアイス乗せにほとんど口をつけないうちに、2人は結ばれた。元彼に別れを告げ、その日に川を超えてみせた凪。慎二の本心を知らない凪からすれば「モラハラ男と別れて前進する!」という心境か。
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ゴンがまた、イカすのだ。慣れたキスから、ナチュラルに背中に手を入れブラホックを片手外しする早ワザ。鼻先をスリスリさせながらチューしたり……(今後、中村倫也にラブシーンの発注が激増するのでは!?)。そんなゴンを、人は「メンヘラ製造機」と呼ぶ。ゴンに会いたくて、イベントへ1人でやって来ては待機する女の子が数え切れない。指名手配的な光景にさえ見えてくる。
「あいつ……ヤベえ奴じゃねえか」(慎二)
ちょっ、お前もな! ヤベえ奴から「ヤベえ奴」呼ばわりされるゴン。
「人に優しく寄り添う」という一面がゴンにはある。でも、多角的な目線で1人のキャラクターを掘り下げるのがこのドラマの特徴。「あいつ、クソだから」と友人から評されるゴンの別の側面が描かれてからが、「凪のお暇」の本格始動という気がする。
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