ひょっこり? キリキリ? 三陸鉄道リアス線の真ん中あたりが楽しい:月刊乗り鉄話題(2019年8月版おかわり)(4/5 ページ)
祝・復旧! JR山田線とJR大船渡線もついでに巡って、ついにJR東日本の路線を全線踏破。
答え
「ひょっこりひょうたん島」のモデルとなった蓬莱島、大槌駅、そして吉里吉里駅
列車の旅は続きます。線路が上り坂になり、やっと海が見えました。いったん海から遠ざかると吉里吉里駅に到着。井上ひさしの小説「吉里吉里人」の舞台はここではないそうですが、物語の地名と同じ駅名としてちょっとしたブームになりました。小さな待合室の前に、木彫りの人形たち。降りてみたいけれど、運行本数が少ないので諦めます。降りたい駅は次の大槌駅です。
大槌駅の駅舎は、NHKの名作人形劇「ひょっこりひょうたん島」をモチーフとしてデザインされています。この近くに浮かぶ蓬莱島(ほうらいじま)が、ひょうたん島のモデルの1つとされているからとのこと。待合室は観光案内所を兼ねています。駅舎の周囲をぐるりと探索。ドン・ガバチョの像があったり、テラスにハカセがいたり。人形劇のキャラクターたちが見え隠れします。
次の列車まで約2時間もあります。しかし、見るべきものは見たような。どうしよう。テラスで風に吹かれていたら、ひらめいた! 先に来る逆方向の列車で吉里吉里(きりきり)に行こう。吉里吉里で降りて、大槌で乗る予定の釜石行きに乗れば良いのです。私かしこい! おかげで吉里吉里駅も訪問できました。ちなみに公衆トイレはありません(ちょっとネタバレ)。
再び釜石行きの列車に乗ります。鵜住居駅付近で建設中のスタジアムが見えました。ラグビーワールドカップ2019日本大会の釜石会場がここです。そして釜石駅に到着。今日はここで泊まります。
市内を散策。盛方面にかかる4連トラス橋が見事。5年前に南リアス線の車内から見たときも気になっていました。真横から見るといかにも鉄鋼の町、釜石駅のシンボルという趣です。
夕食はお肉屋さん直営の食堂で巨大チキンカツ。デミグラスソースがかかった洋食風です。厚い肉で、衣が肉汁の流出を抑えている。おいしい。見た目が大きい肉って、実は肉を薄くのばしているだけでガッカリすることがあります。でもここはごまかしていない。さすが肉屋さん。カツ丼もカツカレーもおいしそうだな。ほとんどの品が1000円以内だけれど、一番上に3200円のステーキ。これも気になる。3日くらい滞在して、全メニュー制覇したい。
三陸の旅といえば海の幸と思う人がほとんどでしょう。いえいえ、お肉もおいしいです。私の旅の裏テーマは「肉と鉄道」です。魚介が苦手なだけという話もありますが。
鹿の写真のあとに馬の写真を紹介したくなるのはなぜなんだぜ……。SL銀河で訪れた遠野のしらゆきちゃん。途中の休憩所で、人参などの餌やり体験ができる。スイカがおいしくて2つも食べちゃったけど、これ、しらゆきちゃんのデザートらしい。ごめん……
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