近所中に同人活動のペンネームが知れ渡る おかんネットワークの怖さを描く実録漫画に震える
見知らぬ人でも、それが同志だと分かれば救いたくなってしまうものです。
母親から近所の娘さんが趣味で漫画を描いていると聞かされ、詮索しないように説得することで一人の同人女を救ったかもしれない実録漫画が話題です。作者はTwitterに日常漫画を投稿している睦月(@mousyun)さん。グッジョブです、睦月さん。
睦月さんは母親から、近所のAさんの娘さんが睦月さんと同じように趣味で漫画を描いていると教えてもらいました。どうやらご近所での井戸端会議でそんな話になったようで、夜遅くまで何かやってたり、東京に本を売りに行くことも同じだねという話になったそうです。単行本まで出しているのに、Aさんの娘さんはどんなものを描いているのか教えてくれないそうです。
イベント後の部屋には、箱いっぱいに千円札が入ったダンボールがあったことも。こんなこと普通の状況ではありえないと思ったのか、Aさんは娘さんが何をやっているのか心配しているようです。「ペンネーム○○言うらしいねんけど、あんたちょっとネットで調べてや」お母さんは睦月さんにお願いしてきたのでした。
お母さんから聞いた情報から、睦月さんはその娘さんが何をしてどんな漫画を描いているのか大体想像がつきました。「心配せんでも時期がきたら話してくれるんちゃうかな? 娘さんを信じて何も詮索せんと静かに見守るんが一番やと思うで……?」ほんと、その通りだと思います。
「ほなAさんにもそう言うとくわー」お母さんは睦月さんの説得に応じてくれたようです。おそらく大手の同人サークルで活動していると思われるAさんの娘さん。親が理解するには難しいと思われる趣味を、無理にほじくり返されるのはきっと本意ではないでしょう。睦月さんは同じ町に住む、見知らぬ同人女の生命を救ったに違いなかったのです。そして同時に、井戸端会議で個人の趣味まで勝手に話のネタにされてしまう“おかんネットワーク”の恐ろしさを知ったのでした。
その後、睦月さんが個人的にペンネームで検索をしたところ、すてきなBL単行本を見つけたそうです。知ってた……!
読者からは「かつて私も上司の娘さんを救った覚えが……」「私も一人の同人女の命を救ったと思います」など、見知らぬ同人女を救った複数の報告が。また「親対策にダミーの本を制作しておくといいかも。かわいい動物モノとか」というライフハックのリプライも届いています。
“おかんネットワーク”により、時に隠しておきたいようなことが漏れ伝わってくるかもしれませんが、その時は睦月さんのようにうまく被害が広がらないようにしたいですね。
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