券売機に入れた大事な記念Suicaが没収……!? 一体どういうこと? JR東日本に聞いてみた(2/2 ページ)
苦労して入手した「東京駅開業100周年記念Suica」が没収されちゃうなんて、それは困ります。
「基本的にはエラーが出て返却される」「意思確認ボタンが必ず表示される」ただ……
記念Suicaで確認したところ、確かに画面にエラーが表示されて購入できず、カードはちゃんと戻ってきました。ホッ……。
この「記念Suicaが回収されてしまう恐れ」についてJR東日本広報部に確認したところ、「基本的には、(購入非対応の)記念Suicaで購入しようとするとエラーで返却されます。しかし一部の券売機では記念Suicaのカード回収が行われる場合があります。その際にはカードの回収・交換が行われる案内が必ず画面に表示され、お客さま自身が確認ボタンをタッチすることで交換が行われます」との回答を得られました。
@Nisshin_2H336さんのツイートにもあった、注意のお知らせを掲示していたJR東京駅京葉地下丸の内口改札を訪ねたところ、9月4日7時の時点で既にお知らせは掲示されていませんでした。改札口係員によると「お知らせの掲示は先日まで行っていましたが、基本的に記念Suicaでは買えず、返却されるようになっているので現在は貼っておりません。なお、この同改札口で実際にカードが交換された例はありません」とのことです。
確かに「このカードではお取り扱いができません」と表示され記念Suicaは返却された。記念SuicaはIC企画乗車券と同系統扱いのカードのようで、端的にはその情報を記録できないカードなので取り扱いできないということ。ではなぜ一部の券売機で回収/交換となる可能性があるのかというと、「それならば、その情報を記録できる通常のSuicaに交換しますよ。いかがいたしますか? YES or NO」という機能があるためなようである
基本的には「買えない」。「実際に交換されてしまった記念Suicaの返却を行うかについて」は検討中
このように、基本的には記念SuicaでIC企画乗車券は購入できないので、入れてもエラーが表示されカードは返却されます。
しかし一部の券売機では、というのは気になります。ただしその場合も、必ず交換の意思確認画面が表示されます。記念Suicaの回収確認画面を拝むべく複数の駅、券売機を確認しましたが、実際にその内容を確認することはできませんでした。その数は少ないと推定します。
とはいえ、実際に購入者が希望しない記念Suicaの交換を行ってしまった例は何件か報告されているといいます。そのため、駅券売機に「お知らせ」を掲示して注意喚起を行っていたのです。JR東日本は「今後の対応について、交換されてしまった記念Suicaの返却を行うかについても含めて検討中」としています。
特に気を付けるべきは、普段から記念Suicaを使っている人が、「都区内パス」を買う・旅行するなど、普段とは違う行動をするようなときに、交換が行われる一部の券売機と意図せずに遭遇したときでしょうか。「没収」という非常事態に陥る可能性はほとんどないとの話ですが、IC企画乗車券を購入するときは、画面の注意事項をよく確認して購入する必要がありそうです。
(大泉勝彦)
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