映画「かぐや様は告らせたい」を漫画でレビュー キンプリ平野紫耀&橋本環奈の好演、でも2019年に「ボイン」はつらいよ!(1/3 ページ)
平野くんの魅力がさく裂!
9月6日に公開された映画「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」は、「週刊ヤングジャンプ」にて赤坂アカが連載している人気漫画を実写化した作品。エリートが通う私立学園を舞台に、両想いなのにプライドの高い生徒会長と生徒会副会長が「いかに相手に告らせるか」苦心するラブコメディです。
今回はティーン向け映画を愛するライターの直江あきさんに、映画「かぐや様」を漫画でレビューしてもらいました。
ライター:直江あき
ライター・漫画家。早稲田大学教育学部卒。一児の母です。ブログ「気ままに夢見る記」に漫画などをアップしていきたいと思っている。
キンプリ平野の「素の部分」
恋愛において大事なのは、自分を正直にさらけ出し、変に取りつくろわずに素直なコミュニケーションを取ること。そんな恋愛の本質を真逆の方向からまっすぐに示したのが、「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」です。主人公の生徒会長・白銀御行役はKing & Prince(通称キンプリ)の平野紫耀。副会長・四宮かぐや役は橋本環奈が演じています。
さすが今をときめくアイドルグループKing & Princeの平野紫耀。彼だからこそなせるかわいらしい演技の感想を挙げたらキリがありません。白銀御行というキャラクターの素直さや頑張り屋なところが平野の人柄に合っていたので、実写化ではそこが強調されていました。本作の平野の演技には彼の「素の部分」が現れていると思います。
その「素の部分」とは、彼のアイドルとしての側面、つまり「愛され」です。これまで彼がアイドルとしてどうすれば愛されるのか、魅力的に魅せられるかを実践してきた結果が今、主演俳優としてのキャリアで花開いているのです。本人の人柄がにじみ出る演技も役者の個性のひとつ。彼の明るくて勢いのある愛嬌たっぷりの「素」が出た演技は、彼にしか出来ないものです。
懸命に頑張る姿を見せ、観客の「応援したい」という気持ちを引き起こさせることが上手い。平野がムードメーカーになることで、映画全体も華やかな仕上がりとなっています。
主演アイドルが主題歌を歌う流れ、正直大好き
批判されがちな「主演アイドルが主題歌を歌う」流れですが、今回は、軽妙なテンポの曲や歌詞が本作の世界観に合っていました。個人的には主演アイドルが主題歌を歌う流れは好きなんですよね。1997年公開「金田一少年の事件簿 上海魚人伝説」でKinKi Kidsの堂本剛が「ひとりじゃない」を歌ってた時から…!(いきなりティーンにわからない話)
観客としては、「映画が終わっちゃって寂しいな……」と思ったところで出演者の歌声を聴けるのがうれしい。ライブにおけるアンコールのようなものですね。
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そりゃかわいいぜ。
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