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若手アクターが期待以上にいい!
他の出演者たちの演技も、期待以上に素晴らしかったです。「天才少女」という役柄に、橋本環奈の落ち着いたトーンのハスキーボイスはぴったりでした。橋本はりぼん10月号(2019年9月3日発売)に掲載されたインタビューでも、天才という役柄を演じる上で意識したことについて「余裕のある雰囲気」と答えているように、彼女の登場シーンは安定感が抜群です。主張が激しいキャラクターたちのなかで、彼女の存在が映画のバランスを保たせています。この映画の「頂点」とされる花火のシーンでは、原作から少しの改変を加えることにより、かぐやの芯の強さがクローズアップされていました。
他の若い役者たちの演技もコメディとして完成度の高いものでした。ピンクの髪の書記・藤原千花という実写化には難しそうな役を浅川梨奈が、ハイテンションで優しい少女として軽やかに好演。その再現度の高さに劇場ではどよめきが起こりました。
青春ヘイト(のくせに割と青春している)の会計・石上優を演じる佐野勇斗の演技も忘れられません。石上会計役の佐野は、橋本が噴き出したコーヒーを顔に浴びせられるなど、インパクトが強いシーンに目がいきがちですが、彼の演技力の真価を感じたのは、彼が「ただ原稿を読もうとする」という地味なシーンでした。全校生徒の前で原稿を読み上げなければならないのに、すっかり緊張してしまって言葉が出なくなっている場面です。
多くの人に苦い経験として残っているであろう、ともすれば見るのが辛いシーンになってしまいかねないところを、佐野はコミカルに演じきり、観客の笑いを誘っていました。
ティーン向け映画のジェンダー観、アップデートしてくれ〜!
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そりゃかわいいぜ。