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「これはヒアリかもしれません」 青い鳥文庫「ドジ魔女ヒアリ」にヒアリ警察が反応、Twitterに衝撃広がる

作者の倉橋燿子さんによると、「電子書籍化大急ぎで進めています!」とのことです。

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 講談社青い鳥文庫の児童向け小説ドジ魔女ヒアリに、なぜか“ヒアリ警察”@_Solenopsis)さんが反応し、Twitterに驚きと衝撃が広がっています。「ヒアリ認定」を記念して、ヒアリ警察さんと、作者の倉橋燿子さん(@yokokurahashi)にお話をうかがいました。

 今回「ヒアリ認定」されるきっかけとなったのは、「ドジ魔女ヒアリ」シリーズの第3作「プリンセスになりたい!」を紹介していたツイート。表紙を見てもアリ要素はあまりなさそうなのですが、ヒアリ警察さんは「これはヒアリかもしれません」と引用RTでまさかのコメント! 確かにタイトルには「ヒアリ」とありますし、作中のセリフにも「あ、あなた、ヒアリなの?」「そうだよ、あたしはヒアリだよ」といったやりとりが確認できます。ヒアリならしょうがない。

「ドジ魔女ヒアリ プリンセスになりたい!」(講談社青い鳥文庫)
イラストは藤丘ようこさん(試し読みページから)

 ヒアリ警察さんといえば以前から「見つけたアリがヒアリかどうかを判定してくれるアカウント」として人気ですが(過去に取材した記事)、そのヒアリ警察さんからお墨付きをもらったとあって、ネット上ではたちまち「これはヒアリだわ、、、」「これはどうみてもヒアリですね。自称してますしね」「ヒアリ警察=サンがヒアリ認定したの初めて見た」とちょっとしたお祭り騒ぎに。ツイートは作者の倉橋燿子さんにもRTされ、これまでに1.2万いいねを集める人気となっています。

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実はRTしていた倉橋さん

 あらためて、ヒアリ警察さんに「ドジ魔女ヒアリ」はヒアリなのかどうか聞きました。

―― 「ドジ魔女ヒアリ」はヒアリでしょうか?

ヒアリ警察:確定はできませんが、ヒアリでしょう。本人がそう名乗っています。ただ、頭部と胸部に強いつやをもたないこと、腹柄が見当たらないことなどから、昆虫の“ヒアリ”とはまた別のヒアリでしょう。

―― 「ヒアリかもしれません」と判断された根拠は?

ヒアリ警察:上とかぶるところもありますが、引用元のツイートに添付されていた作中のセリフに、「あなた、ヒアリなの?」「そうだよ、あたしはヒアリだよ」というものがありました。「ヒアリかどうか」という質問に「ヒアリだ」と答えていることから、きっと彼女はヒアリなのだと感じ引用ツイートさせていただきました。なお、彼女らは入れ替わっているため(※)、形態的なヒアリと内部のヒアリが別である可能性があり、どちらをヒアリとするかの判断は保留しました。

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※当該エピソードは、ヒアリが別の登場人物と入れ替わってしまうという内容


 なお、ヒアリ警察さんによると、現在“アリの方のヒアリ”は日本に定着はしておらず、これまでTwitter上に投稿された日本のアリの写真には、ヒアリは1匹も確認できていないそうです(報道写真は除く)。「いまだにヒアリではない生きものをヒアリと誤認される方が多く、冷静な判断を期待します。もしヒアリかも? と感じるアリを見かけたら、環境省のWebサイトや私までご連絡ください」(ヒアリ警察さん)。

アリの方のヒアリ

 また、「ドジ魔女ヒアリ」側は今回の「ヒアリ認定」についてどう思っているのでしょうか。講談社を通じ、作者の倉橋燿子さんからコメントをいただくことができました。

倉橋燿子さんのコメント

「ヒアリ警察」で「ドジ魔女ヒアリ」が話題になっていると知り、
リツイートしてたんですヨ。
でも、まさかこの盛り上がり自体を記事にしていただけるなんて、思いもしませんでした(笑)。
なにより、「ドジ魔女ヒアリ」を読んでくれていた人が
作品を思い出してくれたことが、とてもうれしく、感激でした!
9月に出した「夜カフェ」という作品では、SNSで傷つけられた子の
ことを書いたところだったのですが、
今回はネットの楽しさや、プラスの力を感じることができた一件でした。
日本初?のヒアリ認定、光栄です! ありがとうございます!

※「ドジ魔女ヒアリ」の電子書籍化大急ぎで進めています!

(「ドジ魔女ヒアリ」作者・倉橋燿子)

 ちなみに「ドジ魔女ヒアリ」シリーズは現在までに、ドジ魔女ヒアリ マジカルレースで大ピンチ!?」「ドジ魔女ヒアリ ぬすまれたココロ」「ドジ魔女ヒアリ プリンセスになりたい!の3作品が発売されていますが、講談社のサイトによるといずれも「品切重版未定」の状態。倉橋さんによれば「『ドジ魔女ヒアリ』の電子書籍化大急ぎで進めています!」とのことなので、もう少し待てば電子書籍でもっと手軽に読めるようになりそうです。

「ドジ魔女ヒアリ マジカルレースで大ピンチ!?」「ドジ魔女ヒアリ ぬすまれたココロ」

倉橋さんの著作

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