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山田孝之×飯塚健監督の「荒川アンダー ザ ブリッジ」タッグで「ステップ」映画化 山田はシングルファーザー役に初挑戦

1人の男の生き様と家族の再生が描かれます。

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 重松清さんの小説『ステップ』が映画化され、山田孝之さん主演で2020年4月3日より全国ロードショー公開されることが発表されました。山田さんは本作で初のシングルファーザー役に挑みます。


飯塚監督は、本作を単なるシングルファーザーの奮闘記ではなく、家族を築いていく1人の男の生き様として描く

 重松さんの小説は、過去「とんび」(2012年)や「流星ワゴン」(2015年)などテレビドラマ化された作品があり、いずれも大事なものを失った家族の再生を描く物語でした。今回映画化される「ステップ」もまた、30歳の若さで妻に先立たれた主人公とその幼い娘が、彼らを取り巻く人たちとの交流の中で成長する姿を描きます。

 共演には義父役の國村隼さん、義母役の余貴美子さんを始め、主人公の健一が悩みを相談する同僚役で広末涼子さん、健一の娘が通う保育園の先生役に伊藤沙莉さん、亡き妻の面影があるカフェの店員役に川栄李奈さんらがキャスティング。他にも岩松了さん、日高七海さん、角田晃広さん、片岡礼子さんなどが出演します。

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 監督は「荒川アンダー ザ ブリッジ THE MOVIE」(2012年)や、テレビドラマ「REPLAY & DESTROY」(2015年)で山田さんと組んだ経験のある飯塚健さん。映画化の発表に合わせて山田さん、飯塚監督、重松さんからのコメントも到着しました。

山田孝之さん(主演)コメント

 健一を演じた1か月間は、亡くなった奥さんの存在がいつも心の中にあって、そばに感じていたので、本当に大変な時間でした。健一は、悩み、努力しながら生きていく、どこにでもいる普通の男です。
 こんな時、奥さんがいてくれたらどうしただろうとか、もう少し辛くなかったのではないだろうかとか、だけど見守ってくれているから、一人じゃないと言い聞かせてみたり、でも実際一人だし……ということの繰り返し。そんな健一の目の前に起きる出来事を、自分なりに素直に受け止め、行動して、必死に生きていこうと思いました。
 そうすれば、この映画を観た人を少しでも励ましたりできるのではないかと思っています。

飯塚健さん(監督)コメント

 本屋で手にしたその日のうちに、夜通し読み続け、幾度となく涙した。
 その数日後には、脚本を書き殴った。ほとんど衝動だった。が、葛藤もした。大が付くほど、重松さんのファンだったから。迂闊に映画になどするべきじゃない。一ファンのままでいた方が幸せだ。……それでも脚本を送らせて頂いたのは、「どうしても映画にしたい」という気持ちが勝ったからだ。返答は驚くほど早かった。すぐに読んで下さり、まだ粗い初稿だったにも関わらず、映画化の快諾を頂いた。 と、それがおよそ10年前のこと。つまり念願の企画が、多くの力添えを頂き、実現に至りました。40代初めての監督作品です。主演は一人しか居ないと思いました。 山田孝之くんが、若くして妻を喪い、残された娘と生きてゆく父親を演じる、10年に渡る家族の物語、命の物語です。
  何を話しても、返事が聞こえなくなってしまった部屋。その部屋の真ん中にある、消えない悲しみと寂しさ。乗り越えられない痛み。それでも娘は成長する。やがて部屋には会話が生まれる。生活の音が二人分になる。
  そうやって一歩一歩「育ってゆく」親子の姿を、ぜひ大きなスクリーンでご覧下さい。

重松清さん(原作)コメント

 パパと一人娘、それぞれの成長物語です。長いタイムスパンのお話だけに、実写化は無理だろうと思っていました。でも、パパを演じてくださるのが山田孝之さんだと聞いて、「おおっ!」とガッツポーズをつくりました。
 そのグッと握った拳は、クランクアップ後のいまもなお、そのままです。いや、 さらに力がこもって、気がつくとVサインに変わっていたりして。

(C)2020映画『ステップ』製作委員会



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