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武漢からの帰国者、受け入れ先のホテル三日月で砂浜のメッセージに涙 「おつかれさまです! がんばろう」

砂に刻まれた、誰かの応援。

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 新型コロナウイルスによる肺炎が拡大する中国湖北省武漢市から帰国した日本人の1人が、受け入れ先のホテル三日月(千葉県勝浦市)で見た風景をTwitterで公開し、話題を呼んでいます。付近の砂浜を撮った写真には、「おつかれさまです! がんばろう」と砂に刻まれた励ましのメッセージ。投稿主は「泣いた。ホテルの人か地元の人かわからんけど有難う」と、感謝の言葉をつぶやきました。

ホテルで経過観察を受けている191人に向けて、誰かが書いた励ましのメッセージ(画像提供:武漢ブログ

 ツイートの投稿主は武漢ブログの管理人(@Wuhanblog3rd)。1月29日に政府チャーター機第1便で帰国した、武漢在住邦人206人の1人でした。

最初の記事は帰国の翌日に公開。中国からの出国印を証拠として載せています

 そして1月30日以来、ブログで武漢の状況や帰国時の出来事、自身の現状などを当事者として発信。例えば、「隔離者移送中にパーキングエリアにてトイレ休憩を行った」とする一部報道に対し、「そのときパーキングエリアは一般自動車は進入不可となった」「隔離者の使用後は検疫所が洗浄・除菌を実施した」など生の情報を公開し、「一般客との接触もウイルス残留もありえないのでご安心ください」と述べています。

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2月2日の記事より、当該パーキングエリアの様子。検疫所員が配備されている

 その一方、ホテル三日月は政府の要請に応えて、帰国者206人のうち特段の症状がなく、宿泊施設での経過観察を希望した191人を受け入れたと1月31日に発表。政府事務局が設置され、医師等の常駐の下に、政府や自治体、関係諸機関と連携しつつ、感染予防対策を行っています。

 そうして武漢ブログ管理人も同施設に入り、観察を受けつつ暮らすことに。2月3日の記事では、部屋からの外出は一切禁止(廊下すら不可)で、看護師の問診などを除いては他者と接触できないなど、隔離環境での生活を生々しくつづっています。食事などの支給物は、定時にドアの前へ置かれる仕組みだそうです。

 関係者が配慮に尽力しているとはいえ、不自由な生活が続くこと約1週間。砂浜に書かれたメッセージは、さぞ心に響いたことでしょう。管理人のツイートにも、「一番つらいのは、家に帰れない帰国者。この砂浜に書かれた言葉、私も思っています」「隔離されている方も、それを支えているホテルと国家機関の方も、周辺住民の方も、本当につらく苦しい日々かと思います。砂の言葉に感謝です」など、応援のリプライが寄せられています。

件のメッセージは地元の子どもたちが書いたという証言も(当事者の兄弟が非公開でInstagramに投稿した話を、許可をもらってツイートしているとのこと)

 なお、2月4日の記事によると、WHO(世界保健機関)の最新の知見に基づいた判断により、隔離期間は当初の14日間から10日間に変更されたとのこと。10日目にあたる2月8日に検査が行われ、陰性と確認されれば2月9日には退去できる見通しです(※)。

※追記:その後、陰性と確認された場合の退居見通しは2月11~12日に変更されたとのことです



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