コラム

「WEST EXPRESS 銀河」で再び脚光 いまだ元気に現役、“昭和イケメン”な国鉄型電車「117系」に乗ってきた(1/3 ページ)

レトロでなんとも言えない感じがたまりません……! 「WEST EXPRESS 銀河」に乗る前にぜひ。

advertisement
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 鉄道ファンを魅了し続けてきたベテランの国鉄型車両「117系」に、再びスポットが当たっています。


1979年に「新快速」向けに登場した117系(写真:新田浩之、以下同)

 それは、2020年5月にJR西日本から新しい長距離列車「WEST EXPRESS 銀河」(関連記事)が誕生するからです。WEST EXPRESS 銀河はかなり豪華な車内設備とともに「通常の特急料金で乗車できる」「夜行運行する」「寝台がある」などの特徴で、「ブルートレインの思い出がよみがえる……」などと多くのファンの期待を集めている新しい長距離列車。1979年にデビューした117系は、このWEST EXPRESS 銀河の種車です。

 今回は楽しみなWEST EXPRESS 銀河のデビューを前にこの117系の魅力をあらためて確認すべく、いまだ現役として普通に運行する滋賀県は琵琶湖の西側を走るJR湖西線(山科~近江塩津)へ足を伸ばしてみました。

advertisement

「117系電車」フォトギャラリー

「117系」はどんな電車? 1979年に東海道・山陽本線の「新快速」電車として誕生したベテラン

 117系はJR西日本で活躍する近郊型電車です。国鉄時代の1979(昭和54)年に東海道・山陽本線の「新快速」向け電車としてデビューしました。当時の国鉄は並行する阪急電車や京阪電車に車両の快適性で歯が立たない状況でした。そこで、当時活躍していた阪急6300系や京阪3000系に負けない電車として製造されました。

 117系の最大の特徴は、近郊型電車ながら「2扉転換クロスシート」を採用したことです。従来の113系や115系といった近郊型電車は3扉直角ボックスシートが当たり前。そんな中で117系の斬新な車内レイアウトは当時の人々をアッと驚かせたそうです。

 外装も従来の近郊型電車から大きく変わり「パノラミック2枚窓非貫通」のスタイルを、台車も特急/急行型車両と同じ空気ばね台車を採用しました。2021年に引退予定である特急「踊り子」などに使われた特急型車両「185系」(1981年デビュー)はこの117系をベースに設計されたことでも知られます。


117系をベースに製造された185系「踊り子」

 117系は1980年までに東海道・山陽本線の新快速を全面的に置き換えて、1982年から中京地区にも進出しながら活躍しました。そして、実は2020年現在もJR湖西線や山陽本線などで現役で走っています。


こちらは山陽本線を走る濃黄色の117系。岡山駅で遭遇
       | 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. 「大物すぎ」「うそだろ」 活動中だった“美少女新人VTuber”の「衝撃的な正体」が判明 「想像の斜め上を行く正体」
  2. 川で拾った普通の石ころ→磨いたら……? まさかの“正体”にびっくり「間違いなく価値がある」「別の惑星を見ているよう」【米】
  3. 中村雅俊と五十嵐淳子の三女・里砂、2年間乗る“ピッカピカな愛車”との2ショを初公開 2023年には小型船舶免許1級を取得
  4. 大きくなったらかっこいいシェパードになると思っていたら…… 予想を上回るビフォーアフターに大反響!→さらに1年半後の今は? 飼い主に聞いた
  5. 「壊れてんじゃね?」 ハードオフで買った110円のジャンク品→家で試したら…… “まさかの結果”に思わず仰天
  6. 猫だと思って保護→2年後…… すっかり“別の生き物”に成長した元ボス猫に「フォルムが本当に可愛い」「抱きしめたい」
  7. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  8. なんと「身長差152センチ」 “世界一背が低い”30歳俳優&“世界一背が高い”27歳女性が奇跡の初対面<海外>
  9. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  10. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」