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SL大樹が増発「うそ、国鉄の名シーンがよみがえる」……!? 東武鉄道の2020年6月ダイヤ改正を鉄道ファン目線でチェック(1/2 ページ)

鬼怒川線の“国鉄化”が止まらない……これは楽しみ!

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 東武鉄道が2020年6月6日に実施するダイヤ改正の概要を発表しました。優等列車を主としたダイヤ改正の中身を見ていきます。


「DL大樹」に使用するDE10型ディーゼル機関車(画像左)と14系客車(写真:呼んでる渋沢)

「THライナー」の運行詳細が明らかに

 今回の目玉は、東武線・日比谷線相互直通の座席指定列車「THライナー」(関連記事)の登場です。東京メトロ日比谷線では初の優等列車でもあります。既に公開済みの車両仕様や停車駅に続き、いよいよ具体的なダイヤと座席指定料金が明らかになりました。


THライナーで使用する70090型(写真:東武鉄道)

 運転本数は、朝方に運行する久喜発恵比寿行きが2本、夕方から夜間にかけて運行する霞ケ関発久喜行きが5本。平日と休日でダイヤは変わりますが本数は同じです。

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 座席指定料金は2パターン設定。日比谷線各駅からせんげん台・新越谷間は580円(小人300円)、日比谷線各駅から久喜~春日部間は680円(小人350円)です。


THライナーの停車駅
THライナーの方向幕のアニメーションが目撃されている

あぁ国鉄時代の光景がよみがえるかも……「客車列車どうしの行き違い」に期待! 「SL大樹」「DL大樹」が増発

 下今市から鬼怒川温泉駅間で運行する観光列車「SL大樹」は、2016年の登場以来初となる大規模なダイヤ改正を実施します。

 土休日を中心に3往復運行する現行ダイヤに対して、6月のダイヤ改正で土休日を中心に、SLによる運行が2往復、さらにDL(ディーゼル機関車)による運行が2往復の「計4往復に増発」します。


SL大樹(写真:東武鉄道)

DL大樹(写真:呼んでる渋沢)

 このダイヤによって「客車列車同士の行き違い」が実現します。鬼怒川線は線内ほぼ全てが単線です。鬼怒川温泉駅12時54分発のDL大樹4号と逆側の下今市駅13時ちょうど発のSL大樹5号は、途中交換駅で行き違いをすることになります。

 国鉄時代には全国各地で見られた客車列車同士の行き違い。そんな懐かしいシーンが東武でまさかの復活です。これは……ファンならばぜひ見にいきたくなるやつ、です。

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 なお、東武鉄道は2機目のSLの動態復元作業を実施中(関連記事)で、さらに2019年3月には真岡鐵道で運行していた「C11 325」も落札。計3機のC11型蒸気機関車を保有します。SLの複数台運行体制が整えば、SL大樹による4往復運行も計画するとしています。


復元作業を実施中の東武2機目のSL「C11 1」(2018年11月撮影)。復元作業の完了は2020年冬を予定
東武が落札したC11 325は2019年12月1日に真岡鐵道での運行を終えた車体。2020年2月現在はJR東日本の大宮総合車両センターで検査を受けている
SL大樹とDL大樹に使用する14系客車が整備を受けている模様

東武宇都宮線唯一の特急は廃止に……

 東武宇都宮線で運行している特急「しもつけ」号は2020年6月で廃止となります。

 しもつけ号は東武宇都宮駅と浅草駅を運行する特急。東武宇都宮線では唯一の優等列車でしたが、1日1往復という本数の少なさからファンの間では存続を心配する声が常に上がる列車でした。


東武宇都宮線の「しもつけ」号は廃止になるが、「きりふり」号での運行は継続となった350系(写真:呼んでる渋沢)

 ちなみに、使用車両の350系電車は東武の現役特急電車では最も古い車両。しもつけ号の廃止と同時に引退か……と思いきや、350系を使用する特急「きりふり」号の運行は継続となりました。

 このほか、東武線から東京メトロ半蔵門線の乗り換え駅となる曳舟駅に特急列車の一部が停まるようになり、伊勢崎線から野田線(アーバンパークライン)に直通する特急「アーバンパークライナー」も増発するなど、特急列車の利便性向上が行われます。

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 東武沿線の特急ユーザーにも鉄道ファンにも見どころがたくさんのダイヤ改正。通勤やお出かけ、そして鉄分補給が楽しみですね!

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