「改めて襟を正す1日になれば」 サンド伊達、東日本大震災から9年で“防災意識の風化”に待ったをかける
伊達さん「3月11日がまたやってきた。あの日から丸9年か」。
お笑いコンビ「サンドウィッチマン」の伊達みきおさんが3月11日にブログを更新。東日本大震災から9年が経過し、「毎年、この日は改めて襟を正す1日になれば良いですね」と思いをつづっています。
宮城県出身の伊達さんは、気仙沼でのロケ中に相方の富澤たけしさんとともに東日本大震災を経験し、以降はコンビとして東北魂義援金や広報活動など継続的な被災地支援を行ってきました。「3月11日がまたやってきた。あの日から丸9年か」と時の流れをかみしめた伊達さんは、多くの支援者のおかげで復興が進んでいることに感謝をつづり、「ある地域では、今や被災地とは思えない程に整備がされ、震災前の町並みを忘れるくらい復活を遂げている所もあります。勿論、内情は色々とまだ問題があるでしょうけど」と確かな前進を実感していることを明かしています。
一方で、「年月が経つにつれ、地域の格差が出てきており、復興のスピードやその町に対する期待感というのか、住んでる方々の『この町を元気にして全国からお客さんを呼ぶぞ!』という気持ちの格差が出てきている様な感じもします」と復興の地域格差が生まれている現状にも言及。震災で住人の移住が余儀なくされた地域は特に復興が遅れていることを明かし、「故郷を建て直すには、やっぱり地元民の力強い意志や行動力がないと難しい」と“人の力”の重要性を肌で感じているようでした。
また、9年という短くはない年月が過ぎたことで、「震災直後には防災グッズを購入したり、お水や食料を備蓄したり…そんな事も今ではすっかり忘れてしまってる方もいると思います。毎年、この日は改めて襟を正す1日になれば良いですね。」と防災意識の風化を危惧した伊達さん。最後には、「では、東松島市から、気仙沼へ向かいます。11日は、震災から9年の気仙沼を色々と回ります」とこれから被災地に足を運ぶことを明かしています。本当頭が下がります。
サンドウィッチマンが震災直後に設立した東北魂義援金は、9年間で総額4億7691万8923円に。義援金に関する3月3日のブログで伊達さんは、「震災から10年になる来年以降は、何かしら『形』に残る物を寄附するとか…色々と考えております」と新たなプロジェクトの始動も示唆していました。
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